Vol.660

新身体論

この二千十九年の六月に、精神的なエネルギーの場が日本列島で変わり、これまでの日本人の身体に、かぜの症状に似た、せきを伴なう新しいタイプの免疫反応が起きているようです。私の認識でいうと、これは、これまで異世界であった半島や大陸、その他の霊界的エネルギーなどが、日本列島上にあらわれるようになった結果です。
これまでの日本列島を守ってきた霊的バリアが、このクニの政策として、移民解禁という方向にあることを受けて、消滅したといってもいいのでしょう。
ここから先は、半島を併合したあとのこのクニや、満州国の建国によって、多くの異民族に門戸を開放した大日本帝国の時代とは、まったく違うアメリカ型の多文化共生社会のエネルギー状況で、日本のアイデンティティが問われることになります。なぜか。理由は簡単で、戦前の教育は、きちんと日本神話からはじめて、日本の精神的なエネルギーの場を普通の人間も守るという合意がありましたが、敗戦後の教育、とくに日本史の教育は、その出発点を唯物史観という無神論に委ねたことによって、ひとりひとりの日本人の意識のバリアを消滅させる方向で続けられ、その結果が、いま出つつあるからです。
精神界は、それでも、最後の一厘の仕組みは成就した結果がこれだ。と主張しているのですが、生きて身体を持つ人間として、この世にいる私としては、日本人の身体が、この負荷が耐えられるとは思えません。
もし、精神界の主張が正しいとすると、ここから先に、日本人のDNAのなかに隠されている何かが発現して、新しいタイプの人間の身体、つまり、霊界や魔界のエネルギーを処理する、ある種の免疫力を持った日本人が誕生するということになると考えられるのです。
この事象に直面してわかったことは、これまでの日本列島上の住人は、いかに守られてきたかということです。
日本人というものが、ペリーの黒船によって、開国という選択をせざるを得ない状況になった時に、自分の利益や、藩の利益や、幕府の利益ではなく、日本という言葉の持つ何かに絶対的な使命感を覚醒させたことが、これから再発見されるはずですが、そこには、日本神界と私が呼ぶ場や、仏界を含む神霊界などが総動員されたという事実があるのです。
いまのアメリカ大統領であるトランプという人物は、いまはアメリカが現代のローマ帝国であるために、自力で半島や大陸に向き合っていますが、ある段階で、かつてアメリカが、その地域を当時の大日本帝国に委ねたような選択をする可能性が高いのです。それを引き受けると、このクニは、再び大東亜戦争の悪夢への道を歩むことになります。
日本神界が、一千九百十年の朝鮮併合により、一切の協力を大日本帝国にしなくなったという情報を人間世界に伝達しているのは、この私だけですが、歴史を調べてみれば、その根拠が、白村江の戦いの結果として生まれた、このクニのかたちにあることがわかるはずなのです。
それらの歴史的背景が、現代にまで影響をおよぼしていることを知れば、無神論にもとづく歴史観は、日本列島にあてはめるべきではないということがわかるようになります。あとは、いまの日本列島上に存在している、敗戦利得者である多くの無神論者とそのシンパが、これから、どのような運命をたどるのかというお話になります。
私は、それらの人間が、そのイデオロギーによって成功したことの正当な報いとして、死んだら終わり、になることを伝えるために、このはたらきをさせられていると信じています。
死んだら終わり、という言葉を使う人間は、自分は死んだら地獄に行く、という宣言をしているのだと、多くの日本人が気付くときに、この日本は変わります。同じような人知の側への、精神界の知の伝達として、私はすでにご先祖様たちの霊は墓石には留まっていない、ということも伝達しました。それから、今日までに、何が起きているのか。多くの日本人が墓じまいをはじめ、自分の墓はいらないと話しはじめています。
終活という言葉に多くの日本人が反応しはじめたということは、自分の死に自分で責任をとらなければならないという思いからでしょうが、それこそ、天の定めたルールなのです。どのように生き、どのように死ぬかで、たましいの行方が決まるという、誰でもが知っているルールへの回帰がこれからはじまります。その世界の最先端に、日本列島が置かれたと考えれば、私たちに新しい身体が必要な理由もわかるはずです。

二千十九年七月四日 積哲夫 記