タケのバンクーバー通信

歴史から抹消してしまった国防と国益 86
2026年から世界が激動する

敗戦後の世界地図では生きていけない時代
 
 新年早々、ベネズエラの大統領の拘束というとんでもないことから、年明けになりました。アメリカ軍がベネズエラで、あっという間に大統領を拘束してアメリカに連れていくという驚きは、世界を震撼させました。アメリカの諜報活動と軍の連携は、落ちぶれたアメリカの強さをまじまじと見せつけられました。誰もが弱体化しているアメリカに、世界を統治できないとみていた空気が一瞬にして変わりました。
 ロシア・中国・ヨーロッパ・中東の各国は、トランプ政権を見くびっていたところがあり、どこかで嘲笑する空気すらありました。しかし、マドゥロ大統領をあっという間に拘束させてしまった、アメリカ軍の強さとトランプ大統領の政治手腕に、言動と行動が一致していることに嘲笑出来なくなりました。トランプ流のリアリズムを感じ、戦争嫌いなトランプ氏が軍事面でも動けることを実証しました。このことに世界は、衝撃を受けました。

 ウクライナ侵攻当時、ロシアのプーチン大統領はゼレンスキー大統領を拘束して、長期戦を望んでいなかったと思います。それをアメリカ軍が、一瞬にして拘束してしまったことで、まじまじと見せつけられ力の差をプーチン大統領は強く感じたと思います。
 さらに、中国軍は米軍の強さを目のあたりにして、台湾進攻が出来にくくなりました。多くの独裁者や国のリーダーは、トランプ大統領のグランド・ストラテジーを見直さなくてはいけなくなりました。これまでのトランプ大統領は、思いつきと感情で政策を動かし、奇怪さばかりが注目されました。
 今回のベネズエラの大統領の拘束は、各国のリーダーに震撼させるだけでなく、明確なアメリカの国家戦略を示しました。むしろ注目するべきは、米国のグランド・ストラテジーが大戦後続いてきた80年の世界秩序に終止符を打とうとしていることです。
 そして、中国を本気で潰すことをしていることです。多くの有識者やオールド・メディアは、トランプ大統領の国際法を犯していることを糾弾していますが、それ以上にとんでもない世界の地殻変動が起きています。

北米のアヘン戦争の終結 ー緻密なトランプ政権ー

 1期目のトランプ政権と2期目の違いは、政権の中枢のメンバーが先鋭されていることです。1期目は、政策を妨害する人が多く、足を引っ張られました。その失敗から、副大統領を含めてトランプ大統領の意思が繋がる閣僚になっています。その結果が、ベネズエラの軍事作戦が数分で終わったことです。大統領復帰して半年後に、デルタフォースの特殊部隊を訓練し、マドゥロ大統領の生け捕りプランが内々で行われていたことです。
 一期目は、思いつきと勢いで政策を遂行しました。その結果、国内・国外の首脳陣とぶつかってほとんど前に進めることができませんでした。しかし、今回は綿密な計画は以前のトランプ政権にはない、計算された政治を行っています。そして、マドゥロ大統領の拘束ばかりに目を向けていますが、この事件の本質は「国家保全と国防」であり、南米からの脅威を取り除くことが最大の目的でした。
 マドゥロ大統領の拘束で、独裁政権の解放をしたことで庶民に自由が生まれました。そして、中国とベネズエラの断交をしたことで、中国からの脅威を根絶させました。フェンタニル問題と難民問題は、ベネズエラ経由でアメリカ転覆の工作活動を続けて、亡国になる寸前まで来ていました。しかし、この根絶が中国のストラテジーを破壊し、アメリカに主導権が移りました。
 
 これで、南米での中国の活動(経済活動も含めて)は、出来にくくなりました。加えて、国内の親中であったクリントンやバイデン陣営に、大きな打撃を与え、ワシントンとペンタゴンの親中派を取り除きました。(北米のフェンタニル問題は、親中派によって作られて、多くのアメリカ国民を見殺しにしてきました。それだけ内部に、チャイナ・マネーに汚染された人が多く、もう1年バイデン政権が続いていたら、アメリカは薬漬けになり内戦が起こり国家が分断していたでしょう。)それぐらいフェンタニルは、深刻な問題で白人やネイティブの人だけが亡くなっていく民族浄化になっていました。
 中国のストラテジーは、空洞化された場所に移民(主に中国人)を流入させて、中国経済圏を作って他民族が弱体化する装置をアメリカ本土に作ることでした。そのプランをベネズエラと共犯して、大量のフェンタニルを送りサイレント・ウォー(軍事のない戦争)を仕掛けていました。

 日本のオールド・メディアは、トランプ大統領の強権的な政治として非難していますが、アメリカはサイレント・ウォーに苦しんできました。その実態を解らずに、「国際法違反をしている大統領」というレッテルは、米国政治を捻じ曲げて見ることになり、日本の未来を予測できなくさせている原因にもなっています。北米に住んでいる身としては、突如現れたフェンタニルで多くの人が廃人になっていく姿を見たら、恐怖でしかありません。自分たちが接種しなくても、街中に中毒者が歩いていたら、まともな生活が出来ません。街がゾンビタウンになって行く姿を見たら、誰もが国家危機と感じるのが普通です。

 日本のオールド・メディアは、これまでの中東の軍事介入と同じに扱っていますが、今回の状況はアメリカの存亡をかけた闘いであったことは間違いありません。アメリカの喉元に刃物を突き付けられた状況を、野放しにしてきたのがバイデン政権であります。その尻ぬぐいをしているのが、いまのアメリカの政治です。 

「オールド・メディア」と「オールド・ワールド・オーダー」

 いま、日本のオールド・メディアは、世界情勢を見るときに戦後80年間の常識で見ていますが、国連中心主義の価値観は過去の産物で、これからの時代をくみ取ることは出来ません。いまだに、「国際法違反」とか言っているコメンテーターや知識人がいますが、この発想はオールド・ワールド・オーダー(Old World Order:古い世界秩序)で、自国を護るガイドラインにはなっていません。戦後体制の常任理事国を見ても、この10年間はほとんど機能しなくなりました。常任理事国は自国を優位にするために、自分たちに都合のいいルールに線を引きなおしています。
 そのことに気づいていない有識者は、思考回路が壊れていて故障した蓄音機状態になっています。(過去の成功事例を、繰り返して言っているだけで、現実の問題解決をしようとしません。)
 すでに、国連中心主義の時代は終わったと言って過言ではありません。
冷静に見て、常任理事国の5ヵ国でまともに国家運営ができる国家は何ヵ国あるでしょうか?
 少なくても中国は、2年以内に経済破綻と国家破綻していく国家は複数あると見ています。中国・フランス・イギリスは、国家として成立できるかわからなくなっています。
 今回のベネズエラの一件で、一番打撃を受けたのは中国です。石油利権と中国の工作情報をすべてアメリカに渡ったことで、中国が何を企んでいたのか国際社会に曝《さら》されるでしょう。そうなると、国際社会の信用はなくなり、中国離れはさらに加速化して社会的地位も経済力も失い、中国は孤立をして自滅していくでしょう。それが、今年から本格的に始まっていきます。
 加えて、海外に出ている中国系移民がターゲットにされていくと見ています。フェンタニル問題とチャイナ・マネーの闇が明かされることで、北米やオセアニアやヨーロッパにいる中国人は厳しい調査が入り、中国人とチャイナ・マネーの排斥がはじまっていくでしょう。
 蛇足ですが: カナダに住んでいて不思議なのは、数年前まで大判振る舞いをしていた中国人が、街から消えたことです。そして、沈黙をして行動を潜めていることです。彼らは、米国の政治動向をつぶさに見ていて、身の振り方を考えて行動をしています。

 かつては、世界の工場と謳われて世界各国が、中国に投資をして世界経済の中心になりました。しかし、それは過去の話しで経済が疲弊して、大卒の若い人たちが仕事が無く乞食のような生活をしていると言われています。今回の石油の断絶で、国内の経済はさらに悪くなり庶民生活を直撃していくでしょう。いまは、暴動が起きないように力で制していますが、いつ起こるかわからない状況になっています。カナダにいる中国人が、常にその状況であることを示唆しています。イランで起きていることは、次は中国に飛び火をして市民の暴動がはじまります。ヨーロッパでも始まっていますが、世界がカオスに向かって進んでいることは間違いありません。

 去年、11月に日本に帰りましたが、この国だけが世界とは違う状況になっていることを目のあたりにしました。日本は、不況で大変だと言っていますが、まだまだ平和で治安のいい恵まれた状況になっています。北米や欧州の白人の外国の人たちが移住し始めているのは、ここに理由があります。

Takefuyu|note