あそび、むすび

“あそぶというのは、あらは(顕)れる、ということですから。
かみあそび、ことばあそびで、どうでしょうか?

……不敬、って、いわれませんかねぇ
それをタイトルに掲げるのはさすがにどうかと(名前負けしそう……)

物語も、言葉も、約束も。どれもあらわれては、最後には結ばれるもの、です。

ひそひそ、と、こんな会話から決まったタイトル。

そんな「誰か」との会話と、自分の何かを、つづるところ。”

No.39

「なにかがとれた…?かもしれない話」

 

自分ってどうしてこんなにダメなんだろうなぁ…?

時々というか毎日のように悩むことがある。

理想と現実の狭間にいて、いつも家に帰るとため息をつく。

受けた仕事が、最後の最後でいつも詰めが甘くて、結局誰かに迷惑をかけているということが多くて、自分でもどうしていいか分からなくて、自分のことを許せない。
いっそのこと、今度からこの件を辞退しようか…と思う程度に、根本的なところで何かができていない気がする。

どこまでいっても甘ちゃんで、このままじゃまずいと分かっていても、それをどうしたら改善できるのか。工夫なんかでどうにかなる問題なのか。と。堂々巡りとはこのことだ。

どんな思考回路してるんだ、自分。
何考えてるんだ。
人間としての回路がバグってんのか?
他のことならちゃんと頭が回るのに、実務でこんな状態じゃ、何をやっているんだか分からない。頭が回らない…。

なんとかしたい…そう考えていて、あら…?と思ったのが、今日。本当に今夜。

思考回路バグってんの?頭おかしいの?って自分を罵り倒したい気持ちになっていたけど…。
ひょっとしてこれ、思考回路が本当にバグっている可能性はない?
なんか文字通りバグ(虫づまり)が起きてるのだろうか。

ちょっと考えてみる。…あり得るかもしれない。
身近な人が、最後の審判が起こると、ぽろっと何かが燃えて、腑に落ちないことが急に理解できるようになった、と言っていた。
繰り返し、様々な人が言っていたはずなのだ。
エネルギー的にカルマや魔が処理されたら、ぽろっと鱗が取れたように、急にできなかったことができるようになった、と。

つまり私もご多分に漏れずそういう状態じゃないのか、と。
なんとなくずーっと前から、この領域が使いたいのに、使えない、みたいな、ロックがかかってしまったような領域が脳内にあって、なかなかそれを解消することができないことには気付いていて。

ただ、自分の中で理解できていないことや、浮かせられていないこと、そうと認識できていないことを、審判にかけることは、おそらくひどく難しい。

もし、仮称「お仕事用にうまく頭が回せる回路」が、自分の中の何かの要因でふさがっているのだとしたら…

それは、どうやったらとれるのだろう???

浄化と上昇で、光の層にあがって、考えてみる。

そう、今まで、みんながなんで頭が回らないのか、っていう問題に、精神学協会の全員でどうやったらいいのか取り組んできて、その結論は、「思考回路を自分のカルマや魂の問題が阻害している」だった。「自分につまづいている」。それをどうにかしなければ、能力は上がらない。開放されない。
繰り返し繰り返し、ヒントは周りで出ていたのだ。
そして、たぶん、私がうまく開放できてなかった能力の部分は、こっちの方面だった、かもしれないのだ。

それと、自分の欲しい能力がないことには関連性があるんだ、ということに自力で気づくまでが、私の課題だった…と?

であれば、私のカルマは何か?
うん、なんとなくすぐ分かる。
あまりに恥ずかしいというか、人間的にアホすぎるのであまり言えないけど。
私自身の奢りとか、傲慢さのようなものが原因なのだ。
問題として認識してはいたんだけど、なかなか拭い去ることができない、宿根草のように頑固な魂的な汚点というか。

おばか……。ほんっとうに、おばか……。

でも、本当にどうにかしたい問題だから、がんばって取り組む、と決める。

神様、と、光の向こうにいる、唯一の、天に向って祈る。

ああ、本当に自分も罪深い。
けれど、これ以上みんなに迷惑かけたくなんかないし、もっとちゃんと仕事をやり遂げられるようになりたい。工夫でもメモでもどうにもならなくて、馬鹿すぎてガバ過ぎてどうしようもなくて本気で困っている。カルマやエネルギー的な阻害要因が原因なのであれば、作れてないと思って諦めかけてたけど、私にもきっとあっていいはずなんだ、ちゃんと仕事ができる思考回路。

単に脳のリソースを振り分けそこねたわけじゃなくて、ロックがかかっているだけだとしたら。

その回路をちゃんと使えるようにしたいんです。
あんまりにも自分はばかでした。浅はかで賢しらで傲慢だった。
自分だってよくわかってないこともあるくせに。私にだってできないことはあるんだから。
だけどこんなことで立ち止まっていられない。終わりたくない。みんなのためにもっと頑張りたい。

ああ、今思えば、いろんな人がちゃんと教えてくれてたのに、自分勝手に逆恨みみたいなことばっかり思ってたんだなぁ。
これに気づくために辛い思いをしたんだ、って気づくと、なんか、逆にそれはそれで感謝できるので不思議な話で。

その時、祈っていると、どこかから、「審判を求めよ」とぽんっと思考が湧いた。「今なら『とれる』」。

さらに上昇して、審判を求めていくと、突然、頭の中に、邪悪なものの笑い声が響き渡っていた。

悪魔だ。
少し驚きもしたけれど、私は比較的落ち着いてその笑い声を聞いていた。
役割を持って、私の中にいたものなのだろうと察していたから。

ひとしきり嗤ったあとに、姿の見えない声の主はにやにや笑いながら、

『使えるようにしてやるよ』

そう言って、脳の回路を塞いでいた体を退けたようだった。

右脳の前頭、右目の上辺りで、ぷち、ぷち、と、何かが軋んで開かれて、通っていくような感触がある。副鼻腔の奥あたりで、長いこと鼻詰まりだったのが急に鼻が通るようになったような、そんな感覚が。

滞っていた血流が開放されたように、エネルギーが新しい領域に通って巡っていくような…。

思考系が開放されたのだろうか。意識の場が急に右脳前方側に大きく拡張された。頭脳系のバランスが急に狂って(というより、元から欠損していたのが元に戻った?)、慣れない思考領域との情報循環を整えるのに四苦八苦していると、悪魔はさらにこんなことを言った。

『審判にかけられる前にいいことを教えておいてやるよ』
『おまえはいつも、恨んで憎んだ相手に心から感謝できるようになったら前に進める。それがおまえのステージの上がり方なんだ』

知ってる、と呟いた。
母を憎んでいた。でもこの世には母がいなければ生まれてこれなかった。産み出してくれたことだけは感謝しなければならないと、自分を曲げて彼女に感謝したその少し後に、彼女は病で倒れて、私の前から退去してしまった。それであの時は、皮肉なことに少し楽になれた。

ものすごく傷つけあった相手がいた。
だけどそれで自分の馬鹿さ加減は少しは思い知った。いろんな意味で学びが多かった。もう交わることのない道だろうけど、あの人がその後、幸せでいてくれたらいいなと思う。

『じゃあな。審判の向こう側でまた会おうぜ』

そう言い残して、悪魔が審判の炎の中に飛び込んでいった。
なんてあっさりした存在だったんだろうか。久しぶりに神に由来していそうな悪魔に出会った気がする。

審判の向こう側って…
光の宇宙?

ひとまず、これで開放した思考系で、何ができるようになるのか、何も変わらないのか、よく分からないけど、しばらく様子を見てみようと思う。

……これで何も変わってなかったら、泣くしかないなぁ。
何かしらの変化があったらいいんだけど…。