8月17日三輪山登拝(2)

登り階段を一歩一歩進めていくうちにみんなの息がだんだん荒くなる。後の人の息づかいが聞こえてくる。振り返るとしんどそうな人もいる。誰からともなく「休憩しますかー」何度か小休憩しながら足を運ぶ。「呼吸をしっかりしながら、進みましょう。」みんなで助け合い、途中それぞれが心に何かを感じながら頂上を目指して・・・。中腹辺りから、父への思いが込み上げて涙が溢れてくる。「ありがとう!ありがとう!」を何度も繰り返しながら歩く。自分が先頭を歩いているから人に見られることがないと思い、汗と涙でクチャクチャになった顔を拭くこともなく、思いっきり涙を流した。やっとの思いで全員イワクラに到着です。お神楽(鈴の舞)を奉納させていただく。「待っていたよ!よくぞ来てくれた!」そう言ってくれたと思った。               
「三輪のみ(意識体)からの思いが伝わる。身を慎みて己の身を守れよ。この地も己の身も同じという意識を持って大切に守ってほしい。身の痛みも地の痛みも同じと知ってくれよ。地は人間を裏切りはしないぞ。共に審判を受けるのじゃ。この地には母の愛がある。父の勇気がある、神の正義がある。愛と勇気と正義の力を使いこなせるのは人間だけなんじゃ。光の剣というものを携えていることを忘れるなよ。担い働く者の意志が大切じゃよ。」そう言われた気がした。また涙が溢れる。喜びとも悲しみとも言い表せない涙が止まらない。「こんな思いに誰がした?知らないでは許されない。人間一人ひとりが悔い改めをしなければならない。」そんな思いも込みあがる。              
これで今日の約束が果たされたのだろうか。全員怪我もなく無事に山を下りられたことが結果良しとなるのでしょう。                  

コメントを残す