3の巻 <超能力者なんて・・・2>

ワタシ「なにか、身体が軽くなったような気がして、とても楽になりました。」
Sekiさん「ほんとに・・・。自分で処理することもできないくせに、どんどん集めてきて。浄化は身体の中にある毒を洗い流してきれいにするという効果があるから、負担が減り、楽になる。自分由来の毒、他者から流入する毒。毒、言い換えれば闇のエネルギーの影響を、人間は常に受けながら生活している。闇のエネルギーの影響を受けると、病気になったり、思考が停止したりと、マイナスに作用する。人間は、誰でも無意識のうちにエネルギーをつくり出して、他者に影響を与えようとしているんだ。君の場合は、特に霊的なエネルギーを集めやすいようだね。」
ワタシ「ワタシには、霊感はまったくありませんが。」
Sekiさん「私の言う霊的なエネルギーと霊感は、何の関係もありません。それに、君が先程見たイメージの中の人が、全て故人でもなかろう。」
ワタシ「それは、そうですが・・・。超能力者と言われた三人と闇のエネルギー、ワタシが見たイメージと霊的なエネルギーに何の関連があるのですか?」
Sekiさん「うーん。君は、過去にいい線まで行って二度失敗しているな。」
ワタシ「どういう意味ですか?ワタシの前世のお話ですか?」

Sekiさん「言いませーん。それより、早く、浄化と上昇ができるようにならないと、生きていけなくなるよ・・・」
ワタシ「でも、今までは、大病ひとつせず、生きてきていますが。ワタシは、生まれた時から、丈夫なだけが取り柄ですから。」
Sekiさん「先程、闇のエネルギーの話をしたよね。それから、今までにため込んでいた毒を吐き出した感覚もあったんだよね。今までは、エネルギーのことについては知らなかった。でも、今は知ってしまった。知るということは担うということです。担えない事についての答えを得ても、意味はなかろう。」
ワタシ「浄化と上昇をしなければ生きていけないほど、大量に闇のエネルギーが入ってくるようになってしまったということですか?」
Sekiさん「君が担えるだけの量しか入らないから。心配するな。今までに、たまっていた分は、全部取っといたから。」
ワタシ「ありがとうございました。」

夜、湯船に浸かりながら、Sekiさんとの会話を思い返してみた。あの三人が超能力者って、スプーン曲げができるなんて話しは聞いたことないし。ただ闇のエネルギーという名の毒を出してるだけなんじゃないの?また再来週に会うことになってるのに・・・あんまり会いたくないなぁ。それにしても、Sekiさんが言ってたことって本当なんだろうか。ワタシが二度成功しかけて失敗してるって、何をしようとして、何に失敗したんだろう。ひょっとして、歴史上の人物の生まれ代わりだったりして・・・。そんなわけないか。浄化ねぇ、あんなことばを唱えるだけで、毒が取れるんだったら、誰も病気になんかならないよね!でも、Sekiさんの前で浄化した時には、毒が取れたような気がしたし・・・。あー、分からなくなってきた・・・

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