まだまだ

我が家の前には、公園があります。
子供の頃駆け回ったり、遊具で遊んだり、鬼ごっこしたり、とにかく日が暮れるまで毎日遊んだものです。

最近の子供たちは、公園に来てもゲーム機を持ってきて一人で遊ぶ又は対戦ゲームをしていて、何のために公園に来たのか…お母さんにしぶしぶ家を追い出されたかのような光景です。
甥っこが少し年齢の大きいお兄ちゃんやお姉ちゃんに「鬼ごっこしようよ!!」と声をかけても無視するか、苦笑しながら軽くあしらわれのが関の山でした。とても淋しく感じていました。

しかし今日久々に甥っこと公園に行き遊んでいると、一人の男の子が近寄ってきました。
手に飴をひとつ握りしめ私に近寄り、何かぼそぼそと呟きその男の子は甥っこのいるブランコのそばへ。
「飴いる?これあげる。」と言いながら、甥っ子に話かけています。
その後私のところに戻ってきて、もの言いたげな雰囲気でした。
「ありがとう。お兄ちゃんは食べなくていいの?」と聞くと、恥ずかしそうに「うん。大丈夫。」とすこしはにかんで答えてくれました。
「今日は何して遊んでるの?」と聞くと、「あれ投げてドングリをためてるんよ。」とプラスチックの植木鉢いっぱいになったドングリを見せてくれました。
どうやらゴミ箱に捨てられていた牛乳パックを引っ張り出して、ジャングルジムによじ登りドングリの木をめがけて牛乳パックを投げています。
飴をくれた男の子は年が一番下なのか、ジャングルジムの下で落ちたドングリを拾う係のようです。きちんと役割分担されているようで、一番年上のお兄ちゃんがジャングルジムの上に、その子と同じぐらいの女の子が投げる的を支持、その妹らしき子が牛乳パックを拾い届ける役のようでした。

久々に目にした子供達姿にまだまだ捨てたもんじゃないな!!とちょっと暖かいものを感じました。
子供は限られたものをいかしながら知恵を出す天才ですね。そしてお兄ちゃん・お姉ちゃんが年下の子に気を配り、年下の子はお兄ちゃん・お姉ちゃんに憧れている姿に何だか希望を感じました。

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