Vol.637

右の悪魔と左の悪魔

いよいよ、この世界を舞台に、右の悪魔と左の悪魔のウォーズがはじまったという印象が、私のなかで、ほぼ確信に変わりつつあります。
戦後の日本は、この状況を世界に投影するために、大日本帝国を倒したアメリカを支配していた悪魔勢力によってつくられることを許したというのが、日本の最後の一厘の仕組みの根幹部分といってもよいようなのです。どういうことかというと、大日本帝国を解体するために、GHQは戦前に刑務所に入れられていた左側の人間グループを解放しただけでなく、そのグループに教育界と労働界を委ねるために、本来は追放される理由などない人材をパージしました。
それは、GHQのなかにいた共産主義者やそのシンパのたくらみというよりは、アメリカの支配層の意図だったと考えられます。
労働界と教育界が、この左側のイデオロギーを信奉する人間グループに支配されて七十年を経た結果が、いまの日本の現状をつくっています。それと同時に、神国日本の夢破れた政治や行政の世界でも徹底的なパージが行なわれ、政界も官界も、さらには経済界もというように、右側の日本支配グループからも、ほんとうの愛国者は意図的に消されたのです。
この右側のグループは、いまとなってはアメリカの代理人と見ることができ、左側のグループも、いまの中国共産党の代理人の様相を呈しています。
地政学的に見れば、いまの半島は、すでに中華帝国の勢力圏に取り込まれているのであり、南北が分断されていたアメリカとソ連の冷戦時代とは、まったく別の時代がはじまっているのです。わかりやすくいうと、旧ソ連をつくったのは、ユダヤ系ロシア人であり、レーニンを特別列車でロシアに送り込んだ勢力は、今日、国際金融資本家と呼ばれる人間グループでした。ソ連崩壊後のロシアの産業のほとんどを、ロシアのユダヤ系財閥が所有しつつあるのをくい止めたことで、プーチンはロシア国内で人気のある大統領となり、国際的には憎まれる存在となりました。
同じように、ある時期まで、中国共産党は、いまある世界の秩序のもとであるアメリカのドル基軸体制に従い、国際金融資本家たちに、アメリカの次の覇権国として、承認されるまでになりました。
それは、国際的な金融資本家たちが、その強欲によってつまずきかけたリーマンショックの時に、中国共産党が政府支出の増大によって、その危機回避のために貢献できたひとつの結果だったと私はみています。ところが、民主主義というシステムの脆弱さをよく知っている共産党の指導部は。この覇権国への道を、ユダヤ系の国際金融資本家たちの思惑とは別に、自分たちで達成できると信じたようなのです。
この世界はいま、その戦いに突入しています。
それははっきりいうと、右の悪魔と左の悪魔の最終決戦といってもよいものです。
日本の国内は、まさに、その世界状勢を反映しているのです。とくに、政治の現状は、右も左も闇に覆われています。すくなくとも希望の光は、どこの政党にもありません。これもまた仕組みなのでしょう。
私の希望は、一般国民の政党支持率に現われています。支持政党なしが、ほぼ国民の過半数を占めているということは、日本のサイレントマジョリティの健全さを示していると考えられるからです。
右の政党も左の政党も、実は、同じように邪悪な思いのエネルギーを発していることを多くの日本人は、潜在的に知っています。
その現実が、この二千十九年の日本人の波動への敏感さを奪ってきた結界が切れたことで、多くのいままで沈黙していた日本人の覚醒につながるはずなのです。
私は、何年も前から、日本列島に政治の季節がやってくるとお伝えしてきました。おおみたからの日本人が覚醒することが、この日本列島に、たかあまはらの民主制という神政政治をもたらすことになるのです。右と左の悪魔の戦いは、その序章です。

二千十九年一月二十四日 積哲夫 記