Vol.546

朝鮮半島と福岡

半島で緊張が高まるなかで、金の地金の購入費用の強奪や、高額の円の持ち出しなどが事件化している福岡市という土地の波動が、なぜここまでおかしくなったのかの検証に、この二十四日に、私は福岡市に行ってきました。
そこでわかったことは、福岡市の東側は、筥崎宮の存在もあって、まだ、日本の結界内にありますが、天神から西の方は、残念ながら異界化しつつあるということでした。マネーの魔界といってもいいのでしょうが、中国のバブルと連動したような精神的波動に満ちています。
もともと、この地は、玄洋社、黒龍会という、明治から昭和前期までの大陸や半島への雄飛を考えた日本人のグループの本拠地であったわけですが、今回は、逆の方向での窓口になりつつある可能性があります。
福岡空港の存在があって、合法、非合法を問わず、現物の金や、紙幣としての外貨が、大量に流れ込んだり、流出したりしていることがうかがえるといってもいいのでしょう。
かつて、関釜フェリーが大阪と半島を結んでいたときには、莫大な円資金が札束として、国境を越えていたという話が私の耳にも届きましたが、似たような状況が、いまの福岡にはあるのでしょう。
現実には、現在の上海が、戦前の魔都上海であった頃よりも数十倍から数百倍の経済規模で、すぐ海の向こうに存在するということを考えれば、そのアンダーグラウンドのマネーの影響は、途方もないものであるとも考えられます。
この国でいま問題とされている共謀罪という法律にしても、世界中の犯罪者やテロリストが共謀することを阻止するのが目的で、これなしには国境を越えた犯罪ネットワークが、日本の国内組織化することを許すことになります。
かつてあった、日本全体の安全神話が、たとえば、マスメディアの論調や野党の主張に、いまも根拠を与えているように見えますが、半島出身者が帰化したものも含めれば、百万人以上いて、中華人民共和国からの滞在者も、合法的なものも非合法なものも含めれば、百万人以上という現実を無視すれば、やがて、その報いが普通の日本人に及ぶのです。
精神界の伝達によれば、この国は白村江の敗北以来、原則として、大陸と半島との関係においては鎖国というものを国是とし、この日本列島上のみの日本語文化圏を、奴隷制度のない国体を維持してきたのです。
よく知られている話ですが、織田信長はスペインの宣教師と共にこの国にやってきた黒人奴隷を、自らの家臣として処遇しています。この人種差別をしないという日本の伝統が、戦前の国際連盟という場での大日本帝国の主張となり、それを阻止したのは当時のアメリカ大統領のウィルソンでした。
この日本的な優しさが、アジアやアフリカの諸国からの日本滞在者にも広く知られるようになり、この国に入国することができれば、たとえば、難民申請をすることで長期の滞在が可能になる、という出入国管理の甘さが指摘されるようになっています。
この問題の根源にあるものに気づかなければ、この国の亡国は時間の問題となります。
天皇を「おおみこころ」とし、国民を「おおみたから」とする国体というものからは、その国民を奴隷として、所有する支配階級が生まれなかったという歴史的真実が、なぜ、教育の現場で教えられないのか。戦後の教育をアメリカのGHQが、なぜ、マルクス主義の洗脳を受けた日本人グループに委ねたのかということの背後の目的を考えられない限り、この亡国の道から逃れる方法はないのです。
日本人の遺伝子には、いまの文明を支配するマネーの暴力に対抗するための、ある種の聖なるちからが宿されていることを、今日まで伝えるために、男系の天皇のルールがあったことも、精神界からすでに伝達されている通りですが、その日本のしくみそのものを破壊する側に立っている人間たちの存在こそ問題なのです。誰が彼らをつくったのか。日本の覚醒はそこからはじまります。

二千十七年四月二十七日 積哲夫 記