4の巻 <奇跡?・・・1>

浄化は楽な姿勢ですると効果があると聞いていた。信じたわけではなかったが、気分が楽になるような気がしたから、いつの間にか眠る前の日課になっていた。

Sekiさん「この間の霊の処理、どれだけ大変だったか。よく今まで生きてきたな?万とついていたぞ。人が良いのか何なのか・・・」
ワタシ「まっ、万って。生まれてから今までに、それほどたくさんの人は、亡くなっていませんが。」
Sekiさん「君が知っている人ばかりというわけではありません。墓石にもへばりついているし。ただ不思議なことに、狐や狸まで一緒に貼り付いているとは・・・。」
ワタシ「狐や狸の霊まで、人に付くのですか?」
Sekiさん「まあ、上昇することにより、光の層に上がれるからな。光のあるところには霊も集まる。奇跡も起きる。」
ワタシ「浄化をすることと上昇とは、どういう関係があるのですか?」
Sekiさん「君は、浄化のことばを覚えていないのか?浄化をすることで上昇するんだよ。浄化された意識と身体をもって、闇のエネルギーが進入しえない光の層に行ける。」
ワタシ「光の層に上がったかどうかは、どのように判断するのですか?」
Sekiさん「光が見えるかもしれないし、見えないかもしれないが、心地よくなるから分かるでしょう。」

心の中でことばを唱えながら、浄化と上昇をしてみる。真っ黒な渦の中に青色が交じり合う。青の配分が多くなり全体が暗い青色の渦に変わっていった。
Sekiさん「はい。そこまで。何が見えた?」
ワタシ「これを光というのかどうかは分かりませんが、青色が渦巻いていました。」
Sekiさん「そう。じゃあもう一度、浄化と上昇をして見なさい。」

さっきよりも短い時間で、光の色が黒から暗い青に変わると、どんどん青色に明るさが増してきた。
Sekiさん「はい。目を開けて。今度はどうなった?」
ワタシ「先程と同じ青い渦が見えました。時間が経つにつれて、青色がどんどん明るくなっていきました。」
Sekiさん「それ、奇跡みたいなものだよ。それは、ある宗教で修行を積まなければ見えないといわれている光と同様のものです。今の君レベルでも、それくらいの光は見えるようになったということだね。でも、光にはとらわれるな。まずは、上昇して自分自身にたまった闇のエネルギーを処理できるようになりなさい。絶えずその層に高止まりすることを覚えておくように。」
ワタシ「でも、浄化をするには、目を閉じなければならないので、絶えずその層にいるというのは難しいと思うのですが。」
Sekiさん「浄化と上昇は、目を閉じなくてもできるようになります。」
ワタシ「はい。努力してみます。」

とは、言ったものの・・・。目を閉じないと、周囲の状況に気を取られて、全然集中できないっ!まだまだ修行が足りんなぁ。って、こんなの修行でも何でもないって言われそう。

バカの何とか、ではないけれど、仕事で人に会っているときや電車の中、デスクワーク中など、できるかぎり浄化をするようにしてみた。

この月の最終日、現実にも、奇跡と呼べることが起こった。

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