Vol.800+5

暗黒宇宙

人間が最後の審判の容器としての可能性を完成したのが、約二十年前です。その後、この地球が、最後の審判の容器となるためのさまざまなエネルギー的実験をして、西暦の二千二十一年に、神紀元年の告知がなされました。そのプロセスで、精神学協会に授けられたものが、イコンシールと名付けられたものです。
はじめそれは、精神学協会のオフダと呼ばれるものをつくり出している領域に由来するものと私は認識していたのです。なぜなら、その情報伝達は、二千二十二年から先、私がオフダをつくる能力を失った先の時代のことを、天に問い続けていた時になされたものだからでした。そして、はじめ、そのイコンシールは、私のつくるオフダのような光を発していたのです。
ところが、その白いイコンシールだけでは、この世の闇というか、人間の闇を処理することができず、ダークのイコンシールというものが生まれました。
ダークのイコンシールというものは、この世の闇を、どこかへ運んでくれましたが、それがどんなメカニズムであったのかは謎でした。
もともと、イコンシールというものの名前があることでわかるように、それは神の存在のしるしなのです。私を含め、いまの人間は、その神のしるしを使って、自分の闇の処理をしようとしてきたともいえます。それが、現行人類のたましいに書き込まれた神という存在への期待値だったといってもいいのでしょう。
ところが、精神学協会に授けられた、百一種類の波動シールが完成したタイミングで、そのイコンシールに変化が生じました。それは、私以外にはわからないものであったでしょうが、使い方を間違えている、という指摘のようなものです。それを研究している間にわかったことは、このシールは、オフダとは別の領域から授けられたもので、当初、考えられたような未来からのものではなく、遠い過去のどこかにルーツを持つものだということです。ただし、このイコンシールの登場なしに、波動シールはこの世に出ていないはずなので、神の波動というものが、この宇宙の誕生に結びついている知の入口にあると考えることはできます。つまり、イコンシールの役割は、波動的に神の実在を人間の知覚に伝達し、神知というものを認識可能な人間をつくるところにあったというべきなのです。
その覚醒のために、ダークのイコンシールが、この世の闇をどのように処理したかというと、私が暗黒の宇宙と呼んでいる、この宇宙の黒歴史のエネルギーを集めた領域に投入してきたということです。
最後の審判が起きる前の宇宙では、それしか方法がなかったのです。
ところが、地球がこの地球の暗黒史の最後の審判の容器となることが決定したタイミングで、この地球由来の、暗黒の宇宙と呼ばれるものが、帰ってくることになったのです。
地球は地球で背負うべきものを背負い、最後の審判のステージとなる時代がはじまるのです。
その最後の審判の時代に向けて、精神界では大きな変動が進行中なのです。
古き神の光をたましいに持つ人間は、これから、神や神々と共に裁かれるタイミングを、はじめて迎えることになります。
はじめてなのです。それが聖書の預言のようなものであるかどうかは、ひとりひとりのたましいが、これから体験することで、やがて人知に伝達されるでしょう。たぶん、いまの地球上にある普通の知識とは違うものになるはずです。
精神学を学んでも、神という存在の目標を知ることができるだけで、神を理解したことにはならないのです。その神を超えない限り、この宇宙の本当の姿を理解することはないのです。
宗教の時代が終わらない限り、人知が、そうした新しい知の地平に到ることはないのだと、精神学がお伝えしてきたことを改めて思い起こしてください。その立場に立たないと、ロシアのウクライナ侵攻という悲劇の先に、見えてくる現行人類の未来に光を見ることはできません。この世は、いま暗黒の宇宙と共にあるのです。

神紀二年(二千二十二年)四月十四日 積哲夫 記