すでにお伝えしているように、日本の天皇制(ここではあえて、天皇制という言葉を使います)の歴史的役割は、百二十六代の今上天皇で終わることになっていますが、この天皇制という左側のイデオロギーの立場から付けられた言葉にも、多分、大きな意味があるのです。
それは、これから日本で、日本人の意識上で、天皇という人間界のシステムが、左翼イデオロギーの影響のもとで形成された歴史観を克服していくという事象が進行していくことだと、私は推測しています。
日本人が、戦前の日本は悪かったという、歴史観の刷り込みから解放されるタイミングが、戦後八十年の二千二十五年とされていることを考えると、この天皇制、または、天皇というシステムの再評価のはじまりが、来年というのにも納得がいくからです。そこで、三天皇の何が再発見されるのかというと、この三天皇のみたまを保持してきたのは、日本の剣神界であったという歴史的事実です。つまり、後鳥羽天皇が自ら日本刀を作ったというところから見ても明らかなように、武士道精神のルーツにも、天皇という存在が再発見されるのです。
これが、神武の東征にはじまるアマテラス天皇の神話の時代の終了に合わせた秘密の開示だとすると、次のアメノミナカヌシ天皇の姿が、自然に浮かんでくるはずなのです。
アメリカのハリウッド映画のスターウォーズには、日本神界の関与があるというのが、私の知らせている情報なのですが、その物語の最大のテーマは、精神的エネルギーです。
この精神的エネルギーを正しく学んだものは、光の剣を使える戦士になるというシンプルな物語なのです。
この地球的な精神進化のひとつの形が、歴史的に、日本列島において、天皇、スメラミコトとして保持されてきたものです。人間の聖なる力を高める、このシステムが日本列島から、世界に向けて解放される日が、聖書の約束の日と重なるのです、というメッセージが、そこに隠されているということに、これから人類は気付くのです。
その知識を伝達するのは、すでに宗教の役割ではありません。
神の物語の主人公として生きるのは、いま生まれている子供たちなのであり、彼らの脳内に正しい宇宙の像が結ばれれば、彼らは自分の小宇宙の救世主となり、最後の審判の実行者、証言者として、新たな宇宙への旅へ出る約束がなされるということです。これらの用意を整えたのは、誰なのか、考えることができる人間ならば、すでに答えは見えています。
すでに、人間の世は、この段階にまで、到達しているということです。もうすぐはじまる二千二十五年が、その本番となります。
神紀四年(二千二十四年)十二月二十六日 積哲夫 記