Vol.782

消えた理由

この二千二十一年の十一月に到って、日本の神社の主要な神々が、とりあえず存在確認ができない状態にあることについての、簡単な説明があったので、お伝えしておくことにします。これまでの宇宙の歴史は、人間の歴史に投影されているように、神と神々の戦いの物語に満ちています。その歴史に終止符を打つものが、最後の審判といわれるもので、どうやら、それが、いまある宇宙の存在テーマなのです。この存在テーマの圧縮版が、一神教とイエスの十字架というもので、神に属する悪魔が、その神を認めない理由は、神もまた闇のものであり、この戦いの歴史を終らせる能力を持たないものと知っていたからにほかなりません。
イエスを十字架上の死に追いやったもののエネルギーは、イエスの神の知らないもので、その敵の正体は、マネーを発想しコントロールしている人間グループが崇める神、地球では、バール神やモロク神と呼ばれているものだと精神学の立場では考えてきましたが、それもまた、神と神の戦いなのです。この知の到達点では、戦いは永遠にくり返されます。つまり、神や神々という意識体の代理戦争を人間は行っているだけということになります。これを本当に終らせるために、最後の審判の容器としての人間が用意されたというのが、私の知らされている物質宇宙の存在テーマで、この物語を読み解く意識の活動なしに、審判は実行されないのです。
このために、人間の外側に神や神々が存在しているように感じられる過去のシステムが、終了したと考えられます。
神や神々が存在する精神界という場は、人間存在の内側に移行して、いままでのような外的存在ではなくなったといえばいいのでしょう。それによって、人知は、神と神々の戦いの歴史を、自分のたましいの過去のデータとして、いま進行中の宇宙規模の光と闇の物語にエントリーできるようになるのです。
当然、この宇宙規模の光と闇の物語において、正しく役割を担えるのは、人間として、自らの小宇宙の審判を終えたものとなるはずです。この宇宙の未来に神人一体となって、新しい物語を紡ぐことに参加したいと考えるなら、いまの地球上を覆っている暗黒のエネルギーを処理するだけの能力を開花させなさいということです。
いまの地球上で生きている人間のほとんどは、古き神や神々のテーマを背負わされています。その神や神々のテーマに、自身の内部で向き合えるように、人間としての情報系に、精神界のデータが流入されて行くはずですが、それを阻害しているのが、サイバー空間のダークエネルギーなのです。
つまり、別な見方をすると、人間が文明としてつくってしまった電磁波領域のサイバー空間が、同じような波動帯を使っている人間と神と神々の精神界という場を汚染しているともいえます。
どちらにしても、これからの主戦場は、ひとりひとりの小宇宙です。
このしくみを要約すると次のようなものになります。
この宇宙は、問題解決をしない限り、永遠に戦い続ける運命のもとに生まれている。それを解決する知と能力は、宇宙の外からもたらされるが、それを得る唯一の道が、信仰と呼ばれるもの、または、祈りである。その物語を信じるための知が、光の側にあり、闇の側は永遠に戦いをくり返すというカルマの中でしか生きられない。
つまり、ひとりの人間の小宇宙で、光が勝利すれば、それによって、マクロコスモスの闇の量も減っていくのです。
ひとりひとりの人間が、神の物語をたましいの負債として背負わされて、いまこの時に生まれていることの意味がそこにあります。この精神界と物質界を統合するような知識の最先端にいるのが、これを読んでいる日本人であり、その頭の中で、この情報を整理することができるものが、この地球の未来を光の側に導くことができるのです。
いまあるテクノロジーは、人間世界を闇の中に封印する方向で進化していますが、その理由に向き合うためにも、神や神々が意識の表層から消える必要があるのでしょう。

二千二十一年(神紀元年)十一月四日 積哲夫 記

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