平成三十年の物語
精神界のスケジュールでは、明治維新百五十年の二千十九年に、これまでのこの国の役割が終わり、日本全体が新しい時代に入ることになっています。
私が、くり返しお伝えしてきたのは、今上天皇が第百二十五代の天皇として、「おおみこころ」を完成させた存在であるということです。そして、今上天皇をもって、天が用意した天皇の役割も終わります。つまり、ここから先のこの国のあり方、天皇のあり方は、日本国民が決めよ、または、自覚を持って相続せよ、というのが日本のしくみの創造者である存在の意志なのです。
私は浅はかな人知で、日本国には今上陛下のご存命中というタイムスケジュールで覚醒することが求められているとお伝えしてきましたが、実はあと二年しか残されていないと訂正しなければなりません。
二千十七年の今年と、二千十八年の明治維新百五十年の来年という二年です。
この時間が人間世界に設定されることになった理由は、いうまでもなく、二千十六年八月の今上陛下のご意志の表明でした。精神界のしくみを知る人間ならば、それこそが天の意を地上にあらわす「おおみこころ」の反映であることがわかるはずです。そして、その「おおみこころ」が歴史上はじめて、「みたから」である日本国民に、決定権を委ねたのです。
明治憲法と皇室典範の成立にも、現行憲法と現在の皇室典範の成立にも、日本国民は関与することができませんでした。
それがいま、くり返しますが、この国の歴史上はじめて、天の意志によって国民の意識上の問題とするような現実が出現したのです。
私たちが知っている、この地球上の統治システムにおいて、天子たる存在、外国においては皇帝、わが国においては天皇という存在が、苦難にある民の側に行き、その話をひざまずいてお聞きになるということを、歴史上はじめて行なったのが、今上天皇皇后両陛下であったことを天は祝福し、そこにシラス国完成を見ているといってもいいのでしょう。それは、同時に「みたから」としての国民に、完全な信頼が寄せられていることの証しでもあります。
現実の世では、あと二年で憲法改正、または新憲法制定といったムーブメントは起きそうにありませんが、日本人全体の意識の層が、その方向に行くことは間違いありません。
ここで改めて、天が私に伝えた三ヵ条の憲法文を読み直してみてください。
一、日本国ハ、国土(領土、領海、領空)ヲ、国祖ノ、みからだトス
二、日本国ハ、天皇ヲ、みこころトス
三、日本国ハ、国民ヲ、みたからトス
それは、日本人たる自覚を持った人間ならば、日本列島を「みからだ」とし、天皇百二十五代の歴史を「おおみこころ」とし、そのからだとこころを自らの内に持つ自分自身を「おおみたから」とするために生きるための指針であることがわかるはずです。
「おおみこころ」を、共有する一般の日本人が、西欧近代の資本主義の悪や共産主義の悪に、その精神性を持って対抗するために必要な知識を提供してきたのが、これまでの精神学協会の活動でした。その必要性は、これからますます高まっていくはずです。
次の時代に、この日本国は、人間側の意志によって、天皇という存在を戴くのかどうかを含めて、考えなければならない時期を迎えているのです。
そこには、天の意志と、天のプログラムがあります。いまの人間界の知識では、たぶん対応不可能なものですが、それを発見する人間にとっての未来は明るいはずです。この知に到らぬものにとって、日本国の未来は、強欲なアメリカと共産党支配の中国の暴力による分裂や分割の道しか見えてこないでしょう。
この平成三十年の物語を、どう生きるかを、ひとりひとりが考え、行動するかで、この国の未来は決まります。
二千十七年一月十二日 積哲夫 記