vol.526

日本の柱

二十一世紀は、日本の世紀になるというのが、この地球に置かれた精神界の情報であることは、これまでもくり返しお伝えしてきました。この二千十六年に、日本列島の用意もほとんど整い、国土が持っている産土のデータも新たなものへと更新されつつあるはずです。その先に何があるのかというと、この世界、または地球の未来の扉を開くのは、我々、日本人なのではないかという、日本の意識化です。
この日本という言葉は、日の本であると同時に、二本の柱を示しているというのが、「最終知識」という書の主要なテーマなのですが、それは、伊勢の内宮と外宮に立つ二本の柱というだけでなく、国祖たるオオクニトコタチのご神体である日本列島に立つ二本の柱とは、実は二本足でこの大地に立つ、我々、つまり日本人なのだということも伝えているのです。
この情報は、先日の十二月十一日の東京におけるセミナーで、私がはじめて口外したものですが、これこそが国民のひとりひとりを「おおみたから」とするという天のプログラムの到達点にほかなりません。私たちのたましいは、天上の神々の「わけみたま」と、この国土の産土の神々の情報、神話的にいうなら、天津神の「みたま」と国津神の「みたま」がひとつになって、肉体に宿り、生命を与えられた上で、そのたましいに書き込まれた人生のプログラムに向い合うために存在しています。
ひとりひとりのたましいの根底には、現行の人間文明のテーマである、唯一の神という因子が共通してありますが、その神の物語に出会える情報があるのは、現在のところ、この日本列島上、または、日本語ワールドとでもいうべき、精神界的なエネルギーの場だけなのです。
現行の西欧文明は、地中海エリアでキリスト教という一神教の思考訓練のなかから生まれました。その西欧文明地域が、暗黒の中世という時代に、古代の英知を相続していたのは、ムハンマドを最後の預言者とするイスラム教の文化圏です。
キリスト教とイスラム教という、いまの世界を事実上分割している二大宗教は、ユダヤ教という、ひとつの民族の宗教をルーツにしていますが、その一神教の存在理由を、自分の頭で考えられるような、思考空間に生きている人間が、この地球上にはどれだけいると想定できますか。
日本という国は、そういう情報空間として存在するために、二千年以上も前から用意されていたのだというのが、人知としての到達点になったのが、私にいわせれば、この二千十六年という時でした。
神武天皇から、百二十五代という今上陛下の存在をもって、精神界がこの国の「おおみこころ」としての天皇の完成形であると伝えているのは、なぜなのかを考えてみてください。そこで、最重要なのは、皇紀でいうなら二千六百七十六年という時間の流れのなかを、ひとつのこころで生き続けた何かがあるということを知ることです。
そして、そのひとつのこころは、この日本列島で生まれ、日本語を話すすべての人間が宿すこころね、なのです。
これが日本のしくみの本体です。明治以降の、日本人の歴史を調べてみてください。
アメリカ大陸に渡った日本人が、北アメリカでも南アメリカでも、今日の世界の姿をつくるために、どれだけ貢献したか。アジアの各地においても、同様の貢献をしたのが日本民族です。
その日本人のあり方を、否定するものたちが、敗戦後の日本で大きな利権を与えられ、それに呼応するガイコクの政府や組織が、この国をおとしめ続けています。その反日の日本人の急拡大もまた、日本のしくみの一部だということを、これから多くの日本人が知るようになるはずです。
私が伝えられている日本のしくみのスケジュールでいくと、二千十七年と明治百五十年となる二千十八年が、この国の立て替え立て直しに許された最後の時間です。
日の本が、この世界のほんとうの新しい時代を開く、光のもととなるためには、聖書の次の時代の知を持つ人材が、どうしても必要なのです。このストーリーがわかる人間にこそ、精神学という学びがあるといってもいいのでしょう。ことしもあと二週間ほどですが、アメリカもロシアも中国も、日本なしに未来を開くことはできないことを自覚する日本人がこれから急増するはずです。

二千十六年十二月十五日 積哲夫 記

この光文書に合わせて通信が届いているようですので、掲出しておきます。

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2016.12.14(木)16:41~

はっかい(八海)の うみの とおくに
ありにけり
かつての みやこ いまは とおく
おほんみ ふかく しずめたる みに
こんじきの ゆみを もつ

うみ しらす とおき ねの もちたるものに
くらぶれば
やを おいて くらぶるもの なきに
しづれども

うみの みやこは よにこそ ありて
うみしづる なに はずことの なき
あづま なる

やまなるものに うみをしらせね
みたま むすひて あるを ほときて
なみおと ふかく ひびけ やしろい