Vol.800+30+93

安倍元首相とトランプ元大統領

この二千二十四年の七月十四日。暗殺というタイトルの小説を、買って読んでいる最中に、トランプ元大統領の事件が報道されました。トランプ元大統領は無事でしたが、観客に被害が出て、容疑者も射殺されたようです。
アメリカの民主主義は、その本質に、暴力の行使を許容する文化を内在しているということです。これで、大統領選挙で予測されていたシナリオのひとつは現実化したということになります。ただし、バイデン大統領の認知能力の疑いを高めた討論の後の、この暗殺未遂によって、トランプは大統領選挙での勝利に近づくという、最悪のシナリオとは正反対の方向に、事態は動き出すということになりました。
射撃の瞬間に、トランプ元大統領の頭が、動いたのには、二千二十二年の七月八日に暗殺された安倍元首相の霊的な関与があったという説も出ているようですが、日本からアメリカに渡って、活動を続けている光の戦士たちの存在を、これから、アメリカの愛国者たちも発見することになります。
残念ながら、アメリカが民主党の政権で、日本が自由民主党と公明党の政権である限り、日本が戦後を卒業することはできません。
敗戦後、日本をいまの地位に留めてきたのは、アメリカを支配する人間グループの意志でした。
日本列島が、そのポジションを脱するためには、アメリカファーストと同時に日本ファーストを求める、トランプの政権が誕生する必要があり、多くのアメリカ人の潜在意識に、光の戦士たちのメッセージは届きつつあるのです。

そのためには、アメリカを支配するものたちの正体を意識化しなければなりませんが、これまで、世論をコントロールしてきたマスメディアの影響力が、急激に低下している中で、前回の大統領選挙では、ザッカーバーグをはじめとする、サイバー空間の支配者たちの強力な介入があり、トランプ陣営は敗れました。しかし、四年後の今回は、GAFAMと呼ばれる企業群による、アメリカ国民への情報統制は前回ほど効力を発揮していないように見えます。そして、一部の企業家たちは、バイデンからトランプへと乗り替えつつあるという流れも生まれています。
もしトランプ、という言葉が流行語になっているように、トランプになれば、いまの日本の行動原理は死にます。日本の国連中心主義の外交は、何であったのかという論議が生じます。それが起きないと、明治以降の日本の歴史の清算はできないのです。
そして、日本がその歴史の清算をする中で、安倍元首相を支えていた日本の保守勢力というものの過去も清算されるのです。
冒頭に記した、暗殺という小説は、日本に勝共連合という組織を作るために、半島のカルトというべき旧統一教会を導入した勢力が日本の右翼とKCIA、アメリカのCIAの関与のもとに生まれたことを正しく知らないと単なる推理小説に過ぎませんが、実は、この歴史の暗部に光を当てているのです。
戦後の日本では、右側も左側も、マネーと暴力でこの世の実質的な支配権を拡大する競争をしていました。その中には、宗教団体も含まれるのです。
こうした過去を持つ勢力が、ここから先の日本の政治を担い続けることを、天は承認していないのです。
私は、父親が刑務所の幹部であったため、幼い頃から、一般に暴力団と呼ばれる人間グループの特有の波動に恐怖心を憶えなかったせいで、彼らの話をよく聞くことができました。
日本の警察と暴力団の力関係が、いまほど権力側に傾いていない時代、自由民主党の政治資金を現金で運んでいたものの多くは、その筋のものだったということも知っています。
公共事業の何パーセントかが、政治家へのキックバックに使われていた戦後の日本とは、そういう社会だったのです。その歴史が、これから変わるのです。かつての日本は、きちんと責任を取れる人間によって社会はコントロールされていたのです。その意味では、安倍元首相は、死してなお、働いているともいえるでしょう。

神紀四年(二千二十四年)七月十八日 積哲夫 記

※和歌山県の神饌行器(ほかい)にて、8月10日に名刀(源清麿、助広二代目)に触れる会が開催されます。

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