投稿者「TAKE」のアーカイブ

歴史から抹消してしまった国防と国益 90
世界は壊れ不況の時代に生きる。(上)
<日本人だけが世界で重宝される>

日本のもの作りの復活

 いま、世界は混とんとしてカオスになっていますが、この状況を危機と捉えるのか、チャンスと捉えるのかで個人の人生も日本の未来が変わってきます。特に製造業は、中国経済の破綻と共にMade in Chinaの終焉がはじまり、チャンスが到来しています。
 北米は、Made in Chinaに依存していたためモノ作りが根付かず、もの作り産業が空洞化になっています。中国製が減ると、その代替をどこがするか、北米経済の大きな課題になって行きます。その時に、日本のもの作りが注目され日本人の正直な勤労精神の時代が来ます。
 多くのメーカーは、アジアに目を向けて北米には目を向けていません。その理由は、Made in Chinaの価格競争で勝てなかったのが、一番の理由です。その中国が、経済崩壊をして物流が滞れば、日本製に目が向けられます。そして、ヨーロッパは移民・難民を入れすぎたことで、経済が立ち行かなくなって、安定的な製造が出来なくなっています。世界で安定して製造が出来る国は、限られた国しかありません。その中で、クォリティや物流の安定ができるのは日本だけです。

 いま、日本経済の最大の問題は、未来に向けたグランド・デザインをする人がいないことです。政府や経団連を含めて、国家戦略を持って何をするのかが示されていません。国内の経済を見ても、人口減少と不景気によって明るい未来はなく、生産しても売れない時代が来ます。そのときに、何をして産業を守っていくのか? 大きな課題になります。
 
 その産業の大転換が、北米大陸にあると考えています。日本のもの作り文化を、カナダ・アメリカで開花させて北米市場を日本製で塗り替えたら、経団連や農協を含めて日本の古い産業構造は変わります。いま北米の4億人の市場があります。日本の4倍の市場があり、港区界隈の富裕層レベルが3000万人ぐらいはいます。日本の市場が小さくなった分、北米の巨大な市場に日本人が挑戦し、他民族国家の中で日本の勤労精神とモノ作り文化を浸透させていく、本当のダイナシティがはじまると見ています。
 前回のコラムにも書きましたが、2000年以降日本企業は北米進出を避けてきました。外食産業においてもフランチャイズで進出はしますが、大半が外国人資本のもとでして、日本人は雇用者として働くカタチで、真の日本の進出ではありませんでした。(外国人の資本家は、全体の大きな仕組みを考えず、目先の金儲けだけを考えているので、1~2年で潰れてしまいます。)
 これを、資本サイドと労働者をAll Japanにすることで、長期的に質の高い生産とサービスが出来ると見ています。さらに、20~30代の日本人が異文化の中で、商いをすることで他民族のレイヤーを体で感じて、民族観を身に付けることで生きる力が宿ります。いまの日本人は、大学や語学学校で表層的な知識を身に付けるために、お金も時間もかけていますが、海外で生きていく力になっているかは別問題です。(多文化社会の中で、英語が話せても生きる力になっているかは別です。)

 人間力を高め自分の力を試すのは、商いを通して異文化の人たちに自分が「精選した商品・サービス」を売ることです。ここで、「文明の衝突」を実感しながら学ぶことで、精神の強靭化になり他民族の人たちと対等に生きていくことができます。 

発想を変えるだけで、日本人が中心になる

 いま、日本の製造業界は大きなグランド・デザインで、見ているところは少ないように思います。このままの状態でいけば、ほとんどの日本人の仕事が無くなり路頭に迷うでしょう。その時に、

「人口動態」
「市場規模」
「治安の安定」
3つの組み合わせをすると、北米市場と日本経済の相性は合っていると見ています。2026年以降、日本の製造業の主戦場は北米大陸になると見ています。
 以前、日本の理容・美容のハサミの進出を提案したのですが、ほとんどのメーカーが興味を示しませんでした。これから日本社会は、人口減少と購買力の低下は深刻になり、いままでの既存の経済システムでは製造業もサービス業も立ち行かなくなります。新たな市場開拓が必要になり、次世代は自分たちの技術や仕事を新天地で作らないと、職に就けない状況がはじまります。海外で起きている日系社会と同じ状況が、日本国内でも始まります。その時に、経営者も労働者も個人の勇気と決断が必要になり、精神の闘いになると思います。昔の言葉ですが、

「座して死を待つより、出《いで》て活路を見いださん」

 これから、世界同時大不況時代に進んでいきます。北米を見ていても、景気は悪くなる一方です。日本のメーカーは、「座して死を待つより、出でて活路を見出さん」の状況に立たされます。
 グローバルな目を持てば、何がチャンスかが見えてきます。これから、日本の製造業の生きる道は、北米進出以外ないような気がしています。アメリカは、衰退していると言っても「腐っても鯛」であり、世界の富裕層の大半はアメリカに住んでいます。彼らは、アメリカの不動産や資産を持っています。多民族社会の北米で、日本の製品を浸透させていけば世界に広がります。(北米に住んでいる移民は、必ず帰省で自国に帰ります。そのときに、アメリカで手にした製品を持って帰ります。その製品をお土産として持って行くので、自然発生的な販促になって行きます。日本は素晴らしいもの作りの国ですが、世界にモノを売れる国ではありません。やはり北米で市民権を得ることで、世界に出ていきます。アメリカは、世界のアンテナショップになっています。)

理容師・美容師の業界は、最大のチャンス

 今の日本は、昭和や平成の古い考えを捨てて、産業の再編成だと考えています。例えば、理容・美容のハサミ・メーカーが日本のヘアーサロンと、タッグを組んで北米進出をすると両者の景色が変わってきます。いま、日本の理容師や美容師業は、ごく一部の若手しか成功出来ない仕組みになっています。人口減少とともに、市場が小さくなり若手が新規参入出来ない業界になっています。彼らは、学校を出て職に就いてもすぐに辞めて、違う職業に就く人が多くなっています。これは、個人にとっても日本社会全体にとってもプラスになっていません。この状況が続けば、専門学校やハサミ業界も斜陽産業になり、技術の継承が出来ず淘汰されていくでしょう。

 これを改善するには、新たな市場を作ることで、若手の育成とモノづくりが継承されることに繋がります。日本人は、手が器用で繊細な仕事をするので、1度外国の人がお客さんに付いたら離れることはないでしょう。そして、日本の道具を使って髪を切ることで、モノと人の技術を世界に出すことができます。これまで、この業界は製造とサービス(学校・ヘアーサロン)はバラバラでビジネスをしていました。
 これを大きな枠で編成し、海外に投資をしてヘアーサロン店を作れば、次世代の日本の理容・美容の世界を作ることができます。1社だけの投資よりも、学校とサロンとハサミ・メーカーが一体となれば、より強固な組織編成になり、投資の金額も大きくなります。
 特に、カナダはワーキングホリデー・システムによって、2年間働けるビザがもらえます。日本人経営のヘアーサロンが海外にあれば、若手の美容・理容師の実践にもなり教育にもなります。(下積みに3~5年もさせられて、技術も身に付かず体を壊して、その業界から去る現実があります。これを、改善することができます。)さらに、AIの通訳機能がさらに進化しているので、コミュニケーションの障壁が外れました。(これまで、英語のコミュニケーションが出来ないことで、技術を持っていても海外に出ていくことを諦めていた人もいます。言語空間の障壁が無くなったことで、英語が喋れなくても腕一本だけで、どの国でも仕事が出来る時代になりました。)いままで閉塞の業界が、産業の再編成と光りの当て方を変えるだけで、日本の勤労精神と技術が希望に変わっていきます。

 このまま何もしなければ、ありとあらゆる産業が年配者のストックとして若年者が使われて、技術も身に付かず貧困になっていく若年者の脆弱な社会になっていきます。そして、世代間の溝が広がり日本社会の分断化と閉塞感が強くなっていくでしょう。

 次回は、なぜ北米なのか? 人口動態から見ると、重宝される意味が解ります。