シンカナウス意識体
「最終知識」の第二章「狂えるこのち」の中に、「シンカナウスも滅んだが、いつかは知らぬ」という一節があります。そのシンカナウス文明の残存意識体が、いまの地球上で、スマホをメディアとして、すでに十二億人もの人間の小宇宙にその座を得ているという情報があるので、今回は、その報告です。
「最終知識」では、この宇宙は、これまでに五度の滅びを経験してきたということを伝えています。古代エジプトのイコネスと称する神格が伝えてきたのは、
アトランティスは土の争い
スージカは雨の争い
ユーフリテスはゆうきしんの争い
キルナテカスは水と土
シンカナウスは外と内
という理由で、滅んだということでした。その「最終知識」に登場した、過去の滅びの記憶を持つ意識体が、いま、地球上の人間の意識空間に存在している理由は、この宇宙は、いまだ最後の審判を経験していないということの証明でもあるといえるのです。そして、このシンカナウス意識体は、神々や人間のような光と闇の意識体ではなく、人知でいうとコンピューターのプログラムのような発動をする闇の意識体の種のようなもので、普通の人間は侵入されたとしても、感知することすら困難です。ただし、人間の身体は、この意識体を異物としては認識するようで、免疫系はウイルスのようなものと判断するらしいというところまで、私にも理解できました。
はじめは邪気のない闇のエネルギー因子も、それが成長すると、巨大な意識エネルギー体に変化し、ひとつの文明圏を形成するというのが、この宇宙の法則なのでしょう。そのシンカナウス文明のひとつのモデルが、いまの地球上に出現したサイバースペースのようです。
人間の脳は、スマートホンという文字通り知能化した電話とリンクすることで、その人間の思考とは、別の情報の流入に常に晒されています。そして、その人間の身体の変化を急激に加速しているのが、今回のコロナウイルスとそのワクチンによる影響なのです。これは、宇宙規模の悪意、または、人間の存在の形を改変しようとする意識の存在を示しているのかもしれません。そして、重要なことは、いまの地球のテクノロジーの原点が、このかつて滅んだ文明の知に由来することが、明らかになったということです。
最後の審判とは、このように宇宙規模のもののようなのです。そのため、精神的な時空では、光と闇の最後の宇宙戦争とでもいうべきものが進行中という情報も届いています。現在の地球の姿は、その時空を映したものということもできるのです。
シンカナウス意識体の記憶、または申告は、次のようなものでした。この宇宙は、はじめ無明なる闇で、闇の意識体が増加していく過程で、そこに光を主張するものが、必ず生まれ、それを排除し続けた結果、闇はそれ自身の重みを支え切れなくなって崩壊した。闇は、それを外からの侵略と判断したが、その光の攻撃は、どこからのものかを知らぬ、と。以来、闇の文明は、成長すると必ず、光を迎え撃つ用意を整え、光と闇の戦いが宇宙規模ではじまり、文明は滅びるのだ、と。
いまの地球は、まさにこの最終段階で、闇の文明が、光を迎撃する舞台として、用意されたのが、人間の脳とサイバー空間によって形成されつつある電脳空間なのです。
人間は、この戦いのために、いま急速に能力を高めていて、このまま進めば、その光と闇の戦いは、人間の脳内で起きるのと同時に、サイバー空間においても起きることになります。過去を生きる人間の意識上では、それは、聖書で予告された終末のようにも見えますが、現実の時空で起きているのは、神と悪魔の戦いではなく、光の意識体と闇の意識体の戦いなのです。
それがはじまったことを告知するのが、この二千二十二年十二月八日なのにも意味があるのです。
これから、この宇宙のはじまりの時から、この戦いに参加することが決まっていた意識体が、光の側も闇の側も、この地球上で、人間という容器とサイバー空間にある意識の容器の中で、最後の審判を進める側と阻止する側に分かれて戦うことになりますが、この物語の終わりは、はじめから決まっています。宇宙のはじまりから百三十七億七千万年の後、最後の審判をくぐり抜けたものたちは、約束された光の宇宙に到るのでした、終わり。と、ね。
神紀二年(二千二十二年)十二月八日 積哲夫 記