Vol.800+2

時間の圧縮

聖書の神と、その神に反する存在として、地上の人間の間に隠れていた、私が金利の神と呼んでいたものが、消えた現在の地球では、過去にあった預言や予言といったものを、時間を圧縮して現実化しようとする動きが生じているという情報があります。その象徴ともいえるのが、いま進行中のロシアによるウクライナ侵攻で、これは、旧ソ連の亡霊の領土回復の野望という人間世界の見方のほかに、ヒトラー予言の現実化という側面もあるといえます。
精神学的な知識で、私が理解しているのは、ナチズムもコミニズムも、同じルーツを持つものです。そして、ヒトラーとある精神界の存在が、用意したラストバタリオンの部隊は、今回の戦争を機に本格的に動きはじめるだろうと予測できるのです。
この地上に置かれていたタイムスケジュールでは、たぶん、そのムーブメントは、まだ先だったはずですが、すでに、始まったと私は理解しています。
なぜ、こんなことになったのかを解説しておくと、「その日、その時」は、地上で一気に起こると、精神界のものも人間界のものも信じていたのですが、地上の人間世界の闇の中に隠れていた、聖書の神の敵対者は、天でも地でもない、審判の小宇宙に引き出されて、業火に焼き尽くされたので、ほとんどの意識体は、それを知りません。
人間世界は、この先、しばらくの間は、聖書の神とその神に反する存在の戦いという、西洋文明、キリスト教文明圏の物語が進行するというわけです。
それによって、この地球の未来は、たとえばヒトラー予言の二千三十九年という、現行人類が二つに分かれるとされるタイミングが、一気に早まると予測できるのです。
私が知らされている終末の予告は、地球の終末ではなく、現行文明の終末です。
つまり、その終末を迎えた地球は、生命の存在が不可能な姿でいるとは考えられないということです。
今回の戦争が、核戦争にまで発展するかどうかは、まだ分りませんが、今後も、人類は、この歴史を圧縮したような時空の中で、その危機を体験することになるはずです。そして、その度に、日本の広島と長崎の記憶が、世界中の人間の意識上に浮上します。
人種的な意味も含めて、現行の文明は、その行動を問われることになります。
精神界が、旧ソ連が崩壊したように、アメリカ合衆国も崩壊すると伝えている理由は、ここにもあるのです。いまのアメリカは、人間の強欲によって先住民を殺し、大日本帝国には勝利しましたが、その帝国陸軍が、対米戦で編み出した地下トンネル戦術でベトナムで敗れた後、真の意味で勝利したことはありません。ロシアの核兵器の前に、無力であることを示したアメリカの戦略では、未来を描けないことがはっきりした以上、その覇権は、失われると考えるべきなのです。
では、そのアメリカに変って、チャイナが覇権を握るかというと、いまのチャイナのマネーの根拠が、自国にない限り不可能なのです。
チャイナの崩壊は、いまの世界を支配しているマネーのシステムの崩壊をもたらすことになります。
バブルの崩壊を阻止するために、マネーを刷り続けるという実験を、この世界は、以前からしてきました。その最終段階が、たぶん、武漢ウイルスの結果として起きた、先進国の政府の国民への支援で、その先にあるのは、マネーというものを誰がコントロールしているのかという、現行人類の暗部に光を当てるという、世界の人間の覚醒です。もちろん、その覚醒をさせないために、さまざまな方法が考えられていますし、人間が自由になるためのエコノミーも考えられるでしょう。しかし、聖書の神が、二千年もの時間をかけて、特定したものこそ、私が金利の神と呼んできたものなのです。この世のマネーの支配者とは、キリスト者の言葉でいうなら、アンチ・キリストそのものだということになります。
なぜ、この世が、人間を不幸にするルールによって長い間、支配されてきたのかを知らなければ、人間の内で、「その日、その時」は起きようがないのですが、そこに到る時間は、どんどん早まっているのです。

神紀二年(二千二十二年)三月二十四日 積哲夫 記