Vol.538

戦いの雛形

精神界では、日本列島は世界の雛形とされています。そして、いまという時代は、これまでの人間を支配してきた、暗黒面を人知が知ることで、卒業するために用意されたことになっています。
半島で生じている危機は、明治の日本が体験したものの再現だと考えると、このクニは何者によって使われ、何者によって敗北させられ、何者によって支配されたのかが見えてきます。それは、たとえばアメリカという人造国家なのではなく、いまのアメリカをつくった人間たちの意識を操作した何者か、なのです。その正体とは、暴力によって権力を握り、その権力によって富を生み出し、その富によって、その他の国民国家の支配権力を買収し、多くの人間を隷属させることを目標とするものです。一神教の世界では、その中心にいるものは、悪魔と呼ばれるものでしょうが、イエスの死から約二千年の歴史のなかで、彼らは、ほとんど最後の勝利を手に入れつつあるというのが、この世界の現実です。
この視点で、いまの世界を見れば、唯物論という無神論から生まれた共産主義というものが、現実には、その悪魔に奉仕するものであることもわかります。同じように、当初はプロテスタントとして、神の国を地上に現わすことを目的とした、人造国家から、正しい社会という理念を失わせた移民政策によって、ごく少数の絶対的富裕層に支配されるマネー強国となったアメリカもまた、その悪魔に奉仕するステートだということも、わかるはずです。
ほとんどの先進国といわれた国々で、これから対立が深刻化し、統一が失われようとしています。それもまた、精神界が予告してきた終末の様相なのですが、冷静に考えれば、西欧列強が植民地支配に適用した、分断し統治するということが、自国民に対して実施されているということにほかなりません。
それは、闇の勝利を意味しています。
この絶望的な世界のなかで、唯一の希望が日本列島の覚醒なのですが、いまのマスメディアを中心とした平和という言葉の洗脳で、いまが平和であると信じている国民は、その意識を眠らされたままです。
ここで、日本列島は、世界の雛形として用意されたという精神界の伝達について、もう一度考えてみてください。
世界が、聖書でハルマゲドンと予告された戦争への傾斜を深めていくなかで、歴史はくり返すという道を歩みます。
明治の日本が、日清日露という戦いに進んだのは、この国を世界支配の手先に選んだ当時最大のパワーだった大英帝国の存在があったことを忘れてはなりません。
いまの時代のスーパーパワーはアメリカですが、彼らは、かつての大日本帝国のように自分たちに対抗する大軍事国家に成長した中華人民共和国の存在感を除去する方向に動くはずです。
これらの危機の前に、雛形である日本列島では、これから、内なる戦いがはじまることになります。
そこでは、戦後教育でインプットされた戦前の日本を悪とする印象を利用した、日本無力化戦略に協力する人間と、アメリカの希望する対中戦略に協力したい人間と、さらには、真の日本的自立を求める人間との世界の縮図のような戦いがくりひろげられるはずです。
私の希望は、この戦いを血を流さずに行なうことで、そのためには、多くの日本人の小宇宙に寄生しているといってもいい西欧由来の悪魔や悪霊といった意識体への精神の免疫が、きちんと発動する必要があります。
この二千十七年の三月の段階で、戦後日本に送り込まれたこうした悪魔や悪霊といったものを、日本人の身体で、処理できる仕組みの用意も整いました。
闇の世界に光を届けるはたらきの場が、これから生まれます。

二千十七年三月二日 積哲夫 記