別巻<おふだ占い>

「毎年、年末におふだを2枚並べて、庭で焼くのですが、昨年はいつもと違っていたのです。今までは、2枚とも、真っ黒でパキパキとした硬い炭のようになっていました。ライターを使うからなのかと思い、マッチで焼いてみたり、木の棒を燃やしてその火で焼いてみた年もあったのですが、何を使っても同じ結果だったのです。それが昨年末は、ふつうにライターで焼いたのに、1枚は今まで通り真っ黒になったのですが、なんと、もう1枚は限りなく白に近いグレーでおぼろ昆布のように柔らかい感じの本当に綺麗な灰になったのです。あまりにも2枚が対照的で美しかったので、写真に収めようと、カメラを取りに家に入り戻ってくると跡形もなく消えてしまっていました。お見せできないのは残念なのですが、この件をワタシなりに解釈してみましたので、合っているかだけでも教えていただけますか?」

「どうぞ。」

「昨年までは、全てが闇の中で、悪いことしか起こらないような暗黒の時代だったのが、今年からは半分は光の世界になるというか、良くなるということなのではないか、だから今年からはきっと良い年になるはずだというものです。いつもながらのゲンキンものと言われるかもしれませんが・・・」

「君の解釈で正しいよ。」

「やっぱり、そうなんですね。良かった~。」

「まあ、何か起こるかは2月11日以降でないと私にも分からないから、これ以上の質問には答えられません。」

「最後に、後ひとつ。『ほどく』ってどういうことなのですか?」

「今、戦いの場は、それぞれの人の内にあります。そこにある玉手箱のヒモをほどくと、中に金庫の鍵が入ってるということかな。」

「ワタシの中にも金庫と鍵があるっていうことなんですか?それは、自分でほどけるんですか?どうすればほどけますか?やっぱり浄化と上昇ですよね。」

「いつも言ってるでしょ。はい、以上です。」

それにしても、少し時間が経ってくると、Sekiさんから『もう帰れオーラ』が出てくるように感じるので、早々に切り上げる。昔のように愚問をする割合が減ってきたのは良いけれど、もう少しじっくり話を聞きたいと思いつつ、僅か10分で答えがわかってスッキリするので効率は良い。
昔は、Sekiさんの頭の中にある金庫の鍵を開けられるかどうかと言われていたのに、いつの間にか自分の頭に金庫も鍵もあったなんて。浄化と上昇、頑張らなければ。

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