4年目の正直

きょうで母が施設(そら:)で暮らすようになってちょうどまる4年になる
そしてきのう9月18日はそら:のイベントがあった。
火舞(ひまい)
施設玄関前の外で夜間おこなわれる

ときどき雨ときどき曇り
母がはたして見学参加するだろうか
いろいろの不確定要素があったけど行きたかった
夫に頼んだ
「6時になったら そら:へ連れてって」
「やるだろうか。雨だよ」
あ。そうか電話すればいいのだとわかった。
そら:へ電話した。
「いまのところ実行を前提に準備進めています」明るい声だった

入所のころの苦悩が頭の中に浮かび上がった
4年
母と一切の会話が出来なくなって気持ちを委ねるところが空白になってしまったのが苦悩のトップだった
4年
限界を認めるときだ と自分に答えを出したのが
やっと半分2年過ぎたころだった
二年の重みは初発を訂正することに費やされたのだと
きょうおもえた
初発
母と並列で当事者になりきっていた自分
自分と母 
それ以外はすべて無理解ゾーンという構造を
初発に置いてしまっていた
二年の重み

二年の重みで自分の0歳からの人生の初発の構造の訂正をした

そら:駐車場では 男性職員が揃いの黒のTシャツを着ていた
わくわくしてきた

入居者のみなさんにプレゼントの気持ちで
スタッフ一同 一生懸命 火舞おこないます

ほんとうにうれしいこと

小雨

母と夫の間に椅子に腰掛けてスタッフのみなさんの気持ちに感謝を込めて全身で応援した
母は私がもっていた透明の傘に興味をもったので
閉じたままの傘を母に握ってもらった
母はうれしそうに力強く傘を握った
感じるものが伝わり合ってうれしかった

自分のまわりの世界にみえる不断の努力を見知って
恐れ入った
4年目の正直

帰路 運転しながら夫が言った 
「いきおいがあったー 今までのなかで一番よかった」

火舞チームの中のひとりの青年が
ラストに「ではまた来年にー」と手を振ってくれていたのが印象に残りつつ
夜 眠りに落ちるまですがすがしさに包まれた

ほんとうにプレゼントもらったのだなー

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