黄金比

時々営業し時々お休みするお店にひさしぶりに向かった
あ。営業ランプがくるくる回っていた
よし!

コーヒータイムを取ってから そら:へ
というプランが叶った
そしてすごいことに気がついた
斜め前の丸テーブルに
アリスちゃんが居たのだー
ほんとうにここは不思議のくにのアリス店になってしまった

お会計するときまじまじとアリスちゃんを見た
お店の主人(若い女性)の
「あ~。。いろいろ飾ってます~


の言葉をお人形に顔を近づけながら聞いた

水色のお洋服を着たかわいいお人形さん~
今度きたときはここの丸テーブルに腰掛けてみたいなー
とおもった

なんだかこれで心の整理がつきそうだなー
と感じながら そら:の母に会いにいった

今週月曜日は母帰宅イベントがあった
1月2月は寒かったので今回が今年初めてだった

母娘三人
父のかつての仕事場で丸テーブルに腰掛ける
対角線上に似たもの同士が向き合う
ふたりの姉たちは明るく冗談を言ったり歌を歌ったり母にあれこれ話しかけては声をたてて笑いあっていた
もう片方の対角線上は
何を言っても無駄、という水面下の認識が寡黙に至らしめる
2対2
これで安定しているのかな

母の居る部屋につくと
浄化と上昇 そして 「光のオイルを母に塗るタイミングを待ちます」 とお祈りした
さっそくいつもように炭酸ジュースを満たしたコップに入れ歯を入れた そしてお口の中へ

いつものようにすっぱい梅干でも食べたみたいに
炭酸ジュース付きの入れ歯の感触に母は刺激を受けていた

母に背中を見せ介護とは関係のないことをした
すぐにタイミングが「きた」ので
頭部を光のオイルで刺激の範囲、調節加減、を
指先で受け取れるように願いながらケアした
あとはおやつの介助をした
ほとんど何もしゃべれなかった
数日前の帰宅イベントから心の整理がついていなかった
やはり心の奥底で泣いている自分が母の前にひとり居るとうずきだす
・みんなにはできてじぶんにはできない

そら:からぶじ帰ってきて夫の作業着を手洗いしながら思った
というより
わかった

母にしてあげたいことは
もうどうでもいい、をしてあげたいということ

入所当時はげしく悩んでいた自分は
どうでもよくなかった、だから
はげしく悩んだ
母の下着はこれが絶対いいのに
介護職エキスパート姉はあっけなく完全に拒否した

きょうはっきりしたこと
わたしはくやしさを全人生かけて味わってきたー

くやしさになる餌をあちらこちらでついばんできた
綿100%の昔ながらの下着を拒否されて
新素材の下着を揃える姉にくやしさをおぼえたのではないのだった

くやしさを演目に
ここまで生きてきたということだった
帰宅イベント以来の心の整理がやっぱり
きょう
出来た

くやしさ とは
なんとも やさしく

おなじではないか

どんなことが水面下にあってもやさしく行動する原動力(自分水脈)からちょっとでも離れてはいけない

くやしさという種にわたし育てられてきたのだなー

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