10の巻 <ビジネスとは・・・3>

Sekiさん「光の層にコンタクトができて、正しい判断ができることは、君にもあるでしょう。ある程度成功した経営者も、その層で得た答えを使ってビジネスをしたことはあるでしょう。でも、絶えず、その層で考えることができなければ、一時的な成功しかできません。一時的という時間は、一時という場合もあれば数十年の場合もあります。間違った判断をしたとたん、そのビジネスは崩れ去る方向に向かうのです。」
ワタシ「上昇したときに行ける層に高止まりするということですね。そんなこと、できるのでしょうか?」
Sekiさん「私利私欲のある間は無理でしょうね。」
ワタシ「会社を経営するということは、会社や株主に利益をもたらすことが目的になりますが、利益を優先に考えてはいけないということですか?儲からなくても、社会に役立つ事業をする方が良いということですか?」
Sekiさん「儲からなくても、なんていうのは、経営者としては、失格です。また、勘違いをしてませんか?」

欲を出さず、儲けるなんて、できるのかしら?矛盾しているように感じるけれど・・・。

Sekiさん「会社は誰のものですか?君のものですか?」
ワタシ「ワタシが創った会社なら、ワタシのものではないのですか?」
Sekiさん「君の会社が成り立つように働いている人は、君だけですか?」
ワタシ「いいえ。社内で働く従業員もいますし、外部で協力してくれる人もいます。
あっ!そういうことですか!私利私欲と会社の利益を混同してしまっていました。」
Sekiさん「会社の経営者というものは、それぞれの働きをお金に変えるという役割を担っているに過ぎないのです。組織が利益を上げることへの貢献度が高ければ、それに見合った報酬を得るのは当然ですが、私腹を肥やすために組織に利益をもたらすのではありません。君の会社や外部で働く人も、その働きに見合った報酬を得ることで、能力を評価されていると捉えるでしょう。能力のある人が働いてくれなければ、利益を上げることはできないのですから。」
ワタシ「よく分かりました。利益を上げることにより、さらに質の高いものをつくることができるようになるということですね。それが、モノやサービスを提供する側の会社側の役割で、それを使う顧客は、提供されるモノやサービスが必要なもの、欲しいものであれば、対価を支払うということですね。だから、何が必要なのかを正しく判断しなければ、成功しないというわけですか。」
Sekiさん「あまり頭は良くないが、ある経営者がいいことを言っている。『動機善なりか、私心なかりしか』ということばです。これは、動機に私心があるビジネスでは、成功しないという意味ですが、動機に私心がなくとも、私心が入った段階で、そのビジネスは成功しないということになるのです。」

ワタシ「光の層は、私たち人間の小宇宙の外にあると仰っていましたが、そこで得られるのは、答えだけなのでしょうか?」

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