別巻<神佑天助1>

ライブドアの事件を見て、ワタシはなんと神佑天助をいただいているのかと、あらためて感謝した。
もし、ワタシの会社に、上手く資金が流れ込んできていたら、間違いなく拝金主義の「六本木ヒルズ族」のようになってしまっていただろう。
IT関連のビジネスに業態転換したとき、大小さまざまなベンチャーキャピタルが、ビジネスモデルを知るために、ワタシの会社にやってきた。
大企業との太いパイプはあるか、成長産業をターゲットにしたモデルか、などなど、定型化された質問と意見、担保主義などは、ベンチャーキャピタルというより銀行だった。そのどちらも有していないワタシの会社は、直ぐには儲かりそうも無いと判断された。あと1年早かったら、IT関連というだけでどんなビジネスモデルにも資金が流れているような時期だったので、なんてついてないんだと思ったものだ。そんな時期でも、内容を理解して推してくれる人はいた。少数だが、積極的に動いていただけたようだが、いい線まで行くものの、結局、キャピタルからの資金は得ることができなかった。
ただ、まったく資金が入ってこないというわけではなく、本当に必要な時に、最良の相手から支援を受けることができていた。まるで、どこまでローコストで会社を経営できるかを、試されているかのように。少しでも余分な資金を使うと、たちまち破綻するようなライン上で微妙にバランスを取りながらの経営は、来月で丸4年になる。
なぜ、ワタシの会社に資金が入らず、私利私欲の塊のような経営者がいる会社にばかり資金が流れるのか?一体、ワタシのどこがダメなのか?技術者を育てるようなビジネスモデルは、そんなに不要なのか?
さまざまな疑問の謎が、ライブドアの事件をきっかけに一気に解けた。

できの悪いワタシを、傲慢さが消えるまで、時間を掛けて、育てていただいていたのだ。
今、「傲慢でなくなったか?いと小さき者になったか?」と聞かれると、まだ、「はい」とは言えないが、このままだと、もう時間の無いところまできている。
金策より大事なこと。傲慢さをなくすための自分自身との戦い。

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