たてとわ

小宇宙と

ひかりの柱

うちゅう にこぶん
とんでいく

何度も見た夢の終わり

物心ついたころから、何度も繰り返し見る、同じ夢がある。

 

真っ暗な闇の中

遠くに瞬く無数の小さな光

だけど私は一人ぼっち

岩のような硬くて平べったくて

でもそれ自体はふわふわと浮いていて

その上に座り込んでいるか、横たわっていた

 

ある瞬間に、突然その岩のようなものから

引っ張られるかのように、持ち上げられるかのように

引きはがされて

何もない闇の中に吸い込まれるように落ちていく

何度も逃げたくて

飛ぼうとしたし

岩にしがみつこうとしたし

抵抗をしていたけれど

結局闇に落ちていって

 

はっと目を覚ます

 

もう何度見たかわからない夢

いつも一人で光を見上げて

誰もいない中で

堕ちる恐怖に胸が早鐘を打って

夢の中のはずなのに

確かに浮き上がるような

でも落下するような

そんな体の感覚もあって

起きてもしばらくその恐怖が続いていた

 

この夢は、幼いころは度々に

それでも20歳ごろまでは頻度は減っても、たまに見ていた

例え夢を見なくなっても

明確に、どんな夢だったのかを思い出せるほど

頭に焼き付いて

その夢が、一体何だったのかを知ったのはつい最近。

魂の記憶だったんだなぁ、と

確かに私は「その場にいた」のだと理解して

多分やっと、この悪夢がほどけるのかと

 

その前に、きちんと終わらせないといけないものがあるから

それを終わらせたら次にいける

悪夢からの解放は近いのかな