Vol.800+30+23

リーマン級かそれ以上か

すでに、これまでの地球を支配してきた、私が金利の神と呼んできたものは、聖書の神と刺し違える形で、この物語宇宙から退場しています。
その金利の神は、前回の金融危機であった、二千八年のリーマンブラザーズの破綻の時には、まだ、地球にいたのです。
その神のような存在が消えた、この二千二十三年の三月に、シリコンバレーバンクというまことにシンボリックな名前のアメリカの銀行が破綻し、アメリカの政府とFRBは、預金者の保護の決定を、三月十三日の市場が開く前に発表しました。市場が開く前に、この発表がされたということが、今回の危機の深刻さを示しています。
このシリコンバレーバンクと、続いて破綻したトランプ前大統領とも関係があったとされるニューヨークのシグネチャー・バンクを合わせると、その規模はリーマンブラザーズの半額に達しているとされます。
放っておけば、同様のリスクに直面している多くの銀行が破綻し、アメリカ経済も破綻することは明らかでした。
ここまでは、アメリカの話です。
同様の危機は、ヨーロッパでも進行中のようで、かねてより、危機が噂されていたクレディ・スイスという巨大銀行も、この時期にCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)価格が急上昇し、危機が再燃しています。
改めてくり返しますが、金利の神は、もう地球にはいないのです。
まだ、この地球上のほとんどの人間は、マネーを求め、マネーを崇めて生きています。それは、この人間の世を支配する仕組みが、マネーをコントロールするものたちによって作られてきた結果にほかなりません。
そのマネーの支配がピークに達したのが、コロナのパンデミックによる、アメリカ政府の財政出動で、そこで、働くこともない人間に配られたマネーが、インフレを発生させることは、誰にでもわかることでした。
現実の世も、その通りとなり、この急激なインフレを押え込むために、FRBが急速に利上げを続けた結果のひとつが、今回の銀行の破綻です。
この世界に供給され過ぎた数字上のマネーは、この世を金持ちと大多数の貧者という、終末期にふさわしい社会に換えてしまったのでした。このまま進んで、核による世界大戦などの滅びに到れば、あるものたちにとっては、希望する未来になります。しかし、最後の審判は、もうはじまってしまったのです。
ここから先に、戦争を起こし、人類全体の滅びを現実化しても、それは、すでに手遅れなのです。
いまの世界を、このように見ることができれば、これから、何が起こるかも、簡単に推測することができます。
予言者など、必要としないくらいシンプルな未来です。
私が宗教の時代は終わったと宣言しているのは、聖書に代表される正しき神が約束したことは、すでに果された、または、果される未来が確実に来るということと同じ意味を持ちます。
いまの日本で生きている日本人は、最後のチャンスとして、人間の生を与えられているということを、再発見することになるのが、これからはじまる経済危機の時代なのです。
その経済危機は、すでに大陸の国家でははじまっていると考えられます。そして、予定通りというか、私がお伝えしたように、その危機がアメリカに飛び火して、日本列島を巻き込むことになります。
このような時代に対応するために、いまのテクノロジーの由来を正しく知っている地球外意識体のホワイトコードが乗る、新しいコンピューターが、精神学協会で誕生したと考えてみてください。それは、無神論科学の時代の終わりを示していると同時に、オカルトが科学と一体化した新時代の人間文明を示してもいるのです。
この二千二十三年三月は、地球規模でも立て替え、立て直しがはじまったタイミングとして歴史に残ることになるはずです。

神紀三年(二千二十三年)三月十六日 積哲夫 記