波動シールの効果

「2年前、寛解状態だったAは、2か月毎の血液検査と1年毎のCT検査のすべてをクリアして、今に至っています。つい先日の血液検査の受診日の朝、少しの段差に躓いて転倒し、ひざを強く打ってしまったのですが、そのまま病院に行きました。帰ってきてから、膝がどんどん腫れて、痛みもひどくなり、歩行困難になってきたので、近くの整形外科を受診しました。結果は、膝の皿が少し欠けて軟骨が潰れたようになっているので、サポーターなどで固定して、できるだけ膝を曲げないようにとのことでした。湿布をもらって1週間後の受診予約を取って帰りました。湿布を貼っても膝の痛みは簡単には取れず、薬嫌いなAは痛み止めの薬を断っていたので、最低1週間は、我慢を覚悟していました。
整形外科から帰ってきて少し経ったころ、今度は私が重いものを持ち上げようとして、右手首をひねって痛めてしまいました。パソコンの入力をするだけで痛みが走り、手首からだんだん肩の方まで痛みが広がって行き、右利きの私は、かなり苦痛だったのですが、ふと、『アスリートシールを貼ったら良くなるのでは・・・!』と思い経ったのです。」

「それで、貼ってみたの?」

「はい。右手首を動かしたときに引っ張られる筋の上あたりに、アスリートシールを1枚と会長シールも1枚、並べて貼りました。」

「それで?」

「何と、シールを貼ってから5分も経たないうちに、痛みがどんどん薄れてきて、あっという間に、手首を動かしても、全く痛くなくなったのです。私の痛みもなくなったのだから、もしかするとAにも効くのではないかと思い、膝の皿の左右に、アスリートシールと会長シールを貼ってみました。」

「痛みは取れたの?」

「貼ってしばらくしてから、痛みがどうなったか聞いてみたところ、そう言えば痛くなくなってる。と言うのです。いつからなくなったか気付かなかったとのことで、何分くらいで消えたのかはわかりませんが、1時間も経っていないのは確かです。膝を曲げても、全く痛みがないというのです。見た目は、腫れて青黒くなっているので、痛々しいですが、苦痛は全くなくなったというのです。今回、先に私の手首に貼って、痛みが取れることを認識させてから、Aに対してシールを使うという順番は、私が実験台になったようなものですね。」

「まあ、人によって効き方も違うので、色々試してみると良いでしょう。アスリートシールは、結構万能のようだし。」

「私の場合は、かなりの確率で、会長シールが万能なので、今回も2種類のシールを併用したのですが、アスリートシールだけでも効いたのかもしれませんね。」

シールを貼ったのは1回だけだが、それから痛みが戻ることもなく、1週間後にAが整形外科を受診した際に取ったレントゲンでは、膝の皿が欠けたように写っていた個所がなくなっていた。痛みはすぐに取れたことを伝えると、先生は首を傾げていたが、Aと2人で顔を見合わせて、微笑んで帰ってきた。