虎ノ門SBM鍼灸院にて、新しく導入された波動鍼の治療を受けての結果。
途中、胃痙攣のような胃腸の激痛の波と、何度もえづくほどの吐き気に襲われながら、浮かび上がってきたものを書いています。
ホワイトコード戦記を読んでいる人には、少しサイドストーリー的なものになるかもしれません。
【左の肩にいたもの=リーデル・セフィア】
ホワイトコード戦記①② シンカナウスより に登場
蹲って、しゃくりをあげて泣いている、小さな赤毛の5~6歳くらいの女の子。
ごめんなさい、ごめんなさい、と何度も繰り返して、自分の存在を両親に詫びていた。
自分の言動が両親の不仲の種であり、それがわかっていても、学ぶことを、突き詰めることをやめられない衝動で、心の行き場がなく、どうしようもなくて泣いていた。
求めていたのは「生物は一体どこから来て、どこへ行くのだろう。人は何のためにいるのだろう。」ということ。
人というものの行きつく先を、幼い時から衝動的に求め続けていた。
それが母にとっては理解できないもので、異質なもので、思い通りにいかない、だけど異常なまでに優秀な我が子にヒステリーを起こしていた。
仲がよかった家族は、物分かりがよく出来の良い姉(リーゼ)と、何をどう言っても学校にも馴染まず過疎化の進んだ生物学の分野に異様な興味を持つ異質で優秀な妹(リーデル)という違いによって、ひびが入ってしまった。
自分のせいで家族が歪になっていることに気付いていた。
自分が邪魔な存在になっていると、自分をかき消すように「作られた」弟ができてから、心を閉ざしていった。
家族に愛されることを求めて、母の愛を求めて、だけどそれは決して手に入らないから、歪になっていった。
スタート地点は小さなものだった。
それが歪んで、進んで、曲がって、光に向かおうとしたときには手遅れで、光に手をかけようとしたその瞬間、闇に掬い取られた。
抱きしめてあげた。
自分を赦してあげていい。卑屈にならなくていい。
求めても仕方がないのだと。自分とは違う存在なのだから、向かう所が違うのだから、理解のしようがない。決して沿うことはできなかったのだから、これ以上苦しまなくていい。
幼子は、涙を流しながら静かに眠りについて、消えていった。
【右の脇腹にいたもの=リーリア・ユティス】
ホワイトコード戦記③④ キルナテカスの王 に登場
細い腕を伸ばしながら、泣き叫んでいたのは、14歳で命を落とした娼婦の少女。
「いやだ!行かないで!」と何度も叫びながら背を向けていく人を追いかけようとしていた。
やっと一緒に居られる人ができた。大切な人ができた。なのに、どうして引き裂かれないといけないんだ。家族も誰もいなくなった。僅かにできた友人たちも死んでいった。凌辱されて尊厳も奪われて、体も成長できないし子供も作れなくなった。どうしていつもいつもいつも、自分は奪われてばかりなんだと、泣き叫んでいた。
どうしようもなかった。何も言えなかった。
わんわん泣き叫ぶ少女を抱きしめることしかできなかったし、どんな言葉も嘘にしかならないと思った。
ただ、「もう見送らないと、彼も引きずられて進めないよ。大切だからこそ、もう手放さないといけないよ」と、それだけを繰り返して抱きしめた。
泣き叫んで抵抗していた少女は、やがてすすり泣きに変わり、諦めたかのように眠りに落ちるように、目を閉じて掻き消えていった。
【背線右側にいたもの】
まるで小物のような、すっとぼけた様子で、素知らぬ顔をして薄皮一枚で姿を晦ましているけれど、明らかに小物じゃない。
強烈な怒りや悲しみや憎しみを誘引する何かがいる。
ニヤニヤと笑い乍ら、人を地獄の回路に何度でも当てはめようとするもの。
解けるものなら解いてみろ、人の身に何ができる。
光の勝利などない。闇はここから、いくらでも、何度でも生み出せる。
明らかに、高らかに、密やかに、こう言っている声が聞こえた。
『ここが闇の発生装置だ』
そう言わんばかりの声だった。
こいつだけは、まだ取れなかった。トカゲの尻尾切りで逃げていった。
悔しい…。
それぞれの魂データがフォルダ保存かー。
上書き保存でデータの蓄積じゃなくて、フォルダ保存って…orz