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前回のブログでも書いたけれど、波動鍼を受けて出てきた、リーデル・セフィア(シンカナウス)とリーリア・ユティス(キルナテカス)の全データとそのつながりを考えていた。

今後、書いていく覚悟ができるかわからないが、ちょっとだけリーデルとリーリアのことを書いてみようと思う。

かなり長くなるので、読みたい人は気合い入れて読んでください。
ただし、思いのほか重たい話かもしれません。

 

リーデルは、幼少期から非常に優秀で、ある種の天才だった。正しく進んでいたら、分野は違ってもヴァーチン博士のような人に進んでいたかもしれない…というのは、恐らく言い過ぎではないと思うし、ホワイトコード戦記の作者とも話していた。なぜなら、彼女が開発したものがMOTHRやドリウスの肌(人工の皮膚様組織)として使われていたり、MOTHRの最終的なメンテナンスに駆り出されたり、組織と機械の置換で生体の拒絶反応を抑え込んだり、最終的には人型の巨大兵器としてつくられたα‐TX3の頭脳に人間の脳を使用するという提案と技術を実現してしまっていたから。
しかし、この悪魔のような技術は、元は人を害するために生まれたものではなかった。

リーデルという少女は、非常に数奇な運命の中で生きていた。本編に書かれていないが、実はヴァーチン博士も割と過酷な人生を送っていて、ただ彼は生来の楽天的な部分と天才であることを早くに自覚して、方向を定めて生きていた。リーデルはバレット博士よりも先に、ヴァーチン博士と出会っていたら人生が180℃変わっていたのかもしれない、とは思うがそれもifの世界でしかない。
彼女がエントに行っていなければ、あの滅亡は起こっていないはずだから。
でも、そうだとしてもきっと別の形で世界の滅亡は起こっていたのだと思うから、何とも言えない。
もしヴァーチン博士に先に出会っていたら、リーデルも神様みたいになっていたのかな?と思ったりもしたけど。

彼女の才能を利用するために国立の生物学研究所に招き入れられて、恩師を陥れられる道具に使われて、追放され、既に目をつけていたバレット博士に拾われたのが若干13歳の時。この時、周囲には相談できる家族や友人はおらず、ただ一人リーデルのことを才能があると声をかけて招き入れてくれた人だった。母に疎ましがられ、一緒に働いていた仲間に裏切られ、居場所を無くしていたリーデルは、盲目的に心酔していた。
バレット研究所では、それなりに勤めながら研究もして、小さいながらも実績をいくつも重ねており、一生懸命に動き回るコマネズミのようなリーデルに好感を持って、そこそこ親しくなった研究員も多くはないが複数人いた。
多分…ここで働いていた約1年半という短い時間が、リーデルにとって最も幸せな時期だった。

余談だが、ヴァーチン博士は天才だったために、多くの研究者の研究結果を意図せずに攫っていくことが多々発生していたため、多くの怒りや恨みを買っていた。そういった彼への怨嗟の声を持つものが集まるのが、バレット研究所の職員たちでもあった。ついでにバレット博士も同様に研究結果を攫われて、大変深い恨みを持つ一人だった。
そんな中で生活していると「ヴァーチン博士は他人の研究を奪う悪い奴」としてリーデルの頭に刷り込まれていたため、基本的にヴァーチン博士へは嫌疑の念を強く抱えていた。

しかし、とある事件からバレット博士は失脚して、指名手配を受けて行方不明になりバレットラボが解散になった時に、リーデルはヴァーチン博士からMOTHERのメンテナンスに協力してほしいと依頼をされた。
嫌々ながらも、MOTHERの起動までを見届けられるというのは魅力的で、ラボでの手伝いに入る。そして無事に起動して、正式にヴァーチンラボへ加入の誘いを受け、数日の後、加入の意思を伝えるために向かっていたその道で、バレット博士の手のものに攫われてエントに誘拐された。
この時、わずか15歳。
ラボまであと200mの所で。

気が付いた時にはエントにいて、後は博士による暴力と恐怖と飢餓によって、支配を受けるようになった。亡くなるまでの約11年もの間。

彼女は、はじめはエントでは事故で足を失った子供のために、また思うように走れるよう、力を貸してほしいなんて殊勝なことを言われて、協力した。当時のエントの技術は、まだ成熟していなかったから。
機械と生体を調整して繋ぐ技術によって、足を取り戻した少年から、泣きながら感謝の言葉を述べられることで、自分が必要とされる場面に出会ってしまった。
そこから、病で弱っている人の体を、戦争で失った腕を、死にそうになっている人の内臓を…戦争に行って負けたくないから丈夫な体に、体を機械化して…
そうやって必死で人を救おうと働いていた少女は、いつの間にか気が付くと、人が兵器となる技術を作り上げてしまい、最終的には『優秀な頭脳を持つ人間を兵器にしてしまえば、今のエントでは最も効率がいい。』という悪魔の着想に至ってしまった。

カエルの皮膚構造から新しい技術を考えついて、それが多くの人の役に立つ、とんでもない発想をする少女が、悪魔の発想に至り完成させるまでに、ずっと支配を受け続けた。
きちんと言う事を聞いていたら、一時的にでも、国へ帰れるという餌をちらつかせて。

その間には、家族にすら探してもらえないという絶望にも陥った。
失踪から僅か半年で捜索を打ち切ったという報せは、すぐにリーデルへ届けられた。
それが、希望を無くして絶望したリーデルが、おとなしくバレット博士の支配下に下った理由でもあった。
でもなぜか、バレット研究所で特段仲が良かったわけでもない、とある研究員が、家の財産と人脈を駆使してずっと探してくれていた。失踪から約6年後に、一度は居場所を突き止めてバレット博士の元へ直接『国へ戻せ』という要求をしてくれていた。
エストラ・ロスダール。財閥の次男坊。人嫌いで数字狂い。バレット研究所でも異質な存在だった彼の、研究室の掃除や細かい世話役としても任命されていたリーデルは、せっせと日々の掃除とコーヒーの補充と、たまに遺伝学の相談を持ち掛ける程度の間柄とはいえ、毎日接していた数少ない人間だった。
2巻の7,8ページに彼の父親が、オットル・ロスダール(ロスダール銀行の副頭取)として一瞬登場するが、なんだかこの家名は…と思う人もいるだろう。
そう、現代の某財閥家の元になる家です。こんな古くからあったのか…と気づいた時には意識が一瞬遠のいたものです。

結局その時は帰ることは叶わなかったのですが、『たった一人でも、自分を探してくれている人がいた』ということが、リーデルが国に帰りたいと思える小さな希望でもあったのです。

でもそれが、全てを壊すための小さな小さな、そして最も重要な鍵だったのだけれど…。

結局、リーデルは戦禍の中、ドリウスによって国へ戻ることはできましたが、自分の開発したもの(ドリウスはじめ多くの機械体、α-TX3など)のせいで自分の祖国が滅びたことを目の当たりにして、自分自身に絶望して身を投げたのです。
長きにわたって続いた、全ての悪夢から逃げるために。
身を投げたあの日は、リーデルの誕生日でした。解放されることが、まるで彼女へのプレゼントのような、何とも皮肉な日です。そして、もう一つ言うならば、エントに連れ去られたあの日も、15歳の誕生日でした。

そんな話が、ホワイトコード戦記①②の背後にあるのです。

 

さて、この救いどころがどこにあるのかわからない話を踏まえて…
次なるリーリア・ユティスという少女の運命を追ってみましょう。

 

リーリアという少女は、少し大きめの村に祖父母も含めた家族6人で住んでいた、何の変哲もない平凡な少女でした。キルナテカスという世界は、平民には基本名字がありません。リーリアがユティスという名字を持っているのは、実は祖先が神王に名をいただくほどの大きな仕事を成し遂げたからでした。この頃のリーリアには、神王というものは尊敬すべき偉大な存在として教えられてたのです。だから、幼いリーリアは、神王を神聖なものとして崇めていました。
村にいた頃は平和そのものでしたが、そのうち神の諍いに巻き込まれ、村が戦渦に呑まれて焼け出され、難民として彷徨うことになります。この時祖父母は亡くなり、幼い弟と両親の四人になりました。
難民キャンプのようなところに一時的に非難することができましたが、環境は劣悪で、その時に幼い弟は熱病に侵され、手を尽くす間もなく亡くなります。しかし悲しみに暮れる暇もなく、生きていくためにいくつかのキャンプを移動して、年単位での放浪生活の中、ようやく落ち着けそうなキャンプで生活をはじめたときに、事件が起こりました。

同じ年頃の女の子供があまりおらず、キャンプという環境から男の子たちはやや粗暴で、友達がなかなかつくれずにいたリーリアは、木の実や果実を取りに行ったり、川べりで塩のなる葉を摘んだりと、母の手伝いをすることが多く、日中は一人で過ごすことも少なくありませんでした。
難民キャンプのため、似たようなことをしている人は多かったので人の目は多く、森の方に近づかなければ問題はなかったのですが、ある日一人の男に声を掛けられました。
いつも一人でいるリーリアに目をつけて
『自分も来たばかりで一人でわからないことが多い。良かったら仲良くしないかい?森の奥に珍しい木の実があるから、仲良くなってくれたら一緒に取りにつれていってあげるよ。』
そんな誘いを受けて、仲良くしてくれる人ができるのが嬉しかったリーリアは、喜んで仲良くなりたいと返事をします。『君を友人たちに紹介したいから』そう言われておとなしくついっていった先に待っていたのは、4人の男たちでした。

逃げる間もなく囲い込まれて、捉えられ、大人の男たちに長時間にわたって凌辱されて、ボロボロで虫の息になっていた彼女は、とどめとばかりに頭を木で殴られて川に捨てられました。
たまたま、木に引っかかって浮いていた彼女は、川に洗い物に来ていた女性に見つけられて、すんでのところで引き上げられて親元に運び込まれました。
ただし、難民キャンプなので、まともな医療などなく、医師をしていたものに簡単な診察を受けて、子宮は引き裂かれて卵巣は潰れて、子を成せない体になったと両親に知らされました。
生きているのも奇跡ともいえる状況で、生きていました。
わずか、6~7歳の時のことです。
この時、死ねていたら楽だったのでしょう。
だけど、生きていた。

その後、数か月にわたって寝たきりでいたリーリアのことを、気に病んだ母が衰弱して、弟と同じ熱病で亡くなったり、その後再び戦渦に巻き込まれて避難の最中に父が亡くなって、9歳で孤児になり、寄る辺を無くして彷徨っていくことになります。
運良く移動中の一団に紛れ込んで神都近くの町まで行くことができて、そこで神殿の炊き出しやクズ拾いで命を繋いでいました。
安心して眠る場所もなく、度々危険な目に遭いながらも、何とか生きているような日々を過ごしていましたが、やがて神殿娼婦《エルダーサ》というものの存在を耳にしました。
しかも、子を成せない女は14歳から神殿娼婦《エルダーサ》になれると。

そして、13歳の終わりに神都の神殿に向かいました。
貧弱で性徴に乏しいリーリアを見て、はじめは神官たちも渋い顔をしていたが、事情を聞いた神殿勤めの女性たちの懇願もあり、神殿に受け入れられました。
神殿内でお勤めをしながら14歳になった日、神殿娼婦《エルダーサ》になるための『儀式』を受けることになりました。
綺麗に体を清められ、髪を整えられて、薄い衣を着せられて、広場に向かうとそこには仮面をつけた男たちと、初めて会う神王がいました。
複数の男たちに再び組み伏せられる恐怖の中、神王に助けを求めましたが、眉一つ指一本動かすことなく、ただ高みから見下ろしているだけの神王に絶望して、恐怖と苦痛に悲鳴を上げながらも儀式は進められていきました。

その後、正式に特別規定の神殿娼婦として身分を示す足環をつけられ、準備期間の後に基地へと送り込まれた先で、同行していた娼婦たちに置いていかれ一人で歩いていたところ、基地に入る直前に森の中で男に襲われかけるのですが、そこで偶然通りがかった男に助けれられます。
男はリーリアを助け起こすでもなく、立ちあがったのを確認すると、基地内の娼婦たちのテントまで案内をして、礼を言う間もなく姿を消していきました。
その男が、カーム・アスタレインです。
カームを見つけ出して、お礼のために一晩伽をするというも「子供に興味はない」と一蹴され、散々粘って一晩の添い寝だけの約束をつけて、それだけで終わるはず…だったのですが。
悪魔付きのカームは、悪魔の影響で物心ついた時から不眠で、まともに眠ったことがありませんでした。それが、リーリアの添い寝の夜、気が付いたら熟睡していて、夜明けになっていました。
眠れた喜びと安堵は、カームの考えを変えます。
はじめは半信半疑ながら毎晩の添い寝を頼むようになり、時間をかけて距離が近づいていきました。

カームも、アスタレインという予言の一族の生き残りのため、生まれた時から迫害を受け、人と関わりあうことを避けて、戦いの技術だけを磨いていた男が、初めて安らげる相手と時間を手に入れました。
リーリアも、カームの話を聞いて同じく天涯孤独の身の上で、彼も落ち着いて過ごせる場がなかったこと、自分も心を通わせた相手に体を開いた時にも、初めて「大切に」扱ってくれたことから、強く想いを持つようになります。

リーリアにとって、他の選択肢がなく自ら望んでついた仕事とはいえ、恐怖と苦痛でしかなかった行為が、カームに初めて心を委ねて体を開いて快楽を得たのですが、それはカームも同様でした。
睡眠がとれないということは、人間の脳を狂わせます。恐らく悪魔はそれによってカームという人間を支配下に置き、操っていたのでしょう。性欲や食欲は薄く、常に苛立ちや不調に苛まれており、稀に娼婦を買っても快楽を求めるよりも肉体的な高ぶりを抑えるための行為でしかなく、排泄行為と同じものだったのです。
それが一次的に悪魔が支配を緩め、熟睡と安寧を得たことによって、一時的に心身が回復し、肉体的にも精神的にもこれまでにない良好な状態を経験したカームにとって、リーリアは決して手放せない存在になっていたはずです。
これが悪魔の仕組んだ罠であるとも知らずに。

カームがいない時間、戦場に行っている間、娼婦として他の男の相手をしていたリーリアが、相手の男によって手ひどく扱われ心身ともに傷ついている姿を見た時、強い怒りと憎悪を持つようになったカームは、ある時悪魔の声によって一線を越えて、私刑を行うようになりました。
はじめは、リーリアを手ひどく扱ったことによる怒りでしたが、徐々にほかの男に奪われるのではないかという疑心暗鬼に陥って、段々と基地にいる間、リーリアを囲い込むために買い続けるようになるのです。
リーリアも、気が付くと自分が怖い思いをした相手がいなくなっていることに、薄々違和感を覚えることはあったけれど、カームの「自分が何とかするから心配しなくていい」という言葉に、少しずつ考えることをやめて、二人で過ごすぬるま湯のような時間に浸っていくのです。

耳飾りとともに「一緒になろう」と告げられたとき、自らの立場を考えて応えられないとわかっていながらも、一緒に居たいと本音を漏らしてしまったことで、加速していく泥沼。
何も持たない者同士の、小さな希望と安寧だったはずのものは、いつの間にか悪魔によってべったりと塗り替えられていました。

そして、ある日森の中でムーイ(ミュウ)と出会ったのです。

そこから先は、物語にある通り。

なんてことはない、愚かな物語だと思う。
if話なのだけど…
多分、カームがリーリアを妊娠させて娼婦を強制的に引退させようと考えずに、ただ連れて逃げていたら、多分神王はそれを見逃していたはずなんです。アスタレインのものが、特別規定の神殿娼婦を連れて行ったと知ったならば、その先に『実る』事はないし、アスタレインの血に免じて。
唯一あった、そして誰も不幸にならない、幸せなエンドに至る道のはず…だったと思うのです。

ここまでがホワイトコード戦記の③④のお話。

 

でも、ここで実は気になっていることが2つあります。
このカーム・アスタレインという男は、実はシンカナウスの時のエストラ・ロスダールという男の魂を引き継いでいた人です。ずっとリーデルを探していた人。
その人と再び巡り合わせがあったことは、神様が仕掛けたものだったのか、それとも自分たちで招いたものだったのか、わかりません。
なにせ、彼の魂とはこの先も縁がずっと続いていく。
ミュウとシンさんのように。
だけど、彼らとは真逆の、ずっと破滅的な方向で。

そして、リーリアが徹底的に全て奪われていたことも。
これは実は、リーデルの犯した罪を、ここで贖っていたのではないだろうか、と考えたのです。
ここで罪を贖って、新たな人生を進むことは、本編を読んでいる人には、出来なかったとわかるはずです。
悪魔に目をつけられた魂は、簡単には振り切ることはできないのです。

だって、今生ですら、悪魔に引きずられていくときの『あの恐怖』を、何度も夢に見たくらいですから。何の意味がある夢だったのか、ずっとわからなかった。それが今生で40年たって、初めて何だったのかわかったのです。
魂に刻まれた恐怖は、簡単にぬぐえません。

 

 

てなことが、記憶データがパッカーンと全開になったのです。
いつか余裕ができて気が向いたら、物語にするかもだけど…
結構重くてしんどくて、救いがないから、どうしようかなぁって思っている。

 

 

 

 

 

 

【追記】
2025/1/3

気が付いたことがあったので、メモを追加。正直かなり残酷で、耐性がない人には胸糞な話なので、読む人はご注意ください。

 

リーリアは、幼少期に襲われたときに頭を殴られているのだけど、最初に悲鳴を上げると男の力で気絶させるつもりだったのかもしれないけれど、上から頭(前頭葉と頭頂の中間のあたり)をかなり強い力で殴られ、その後顔を殴られた。暴行を受けた後に後頭部あたりを木で殴られているが、恐らくこの時に運動機能や文字の書き取りやいくつかの機能で障害を負ったのではないかと考えられた。
それまでのリーリアは、木に登って木の実や果実の収穫などを行っていたし、山鳥の巣から卵を貰ってきたりもしていた。どちらかといえば、わんぱくで良く動く子供だった。
ところが暴行から回復した後は、治療らしい治療も受けていないので体内の癒着などがあったのかもしれないが、たまに何もないところで転んだり、文字がうまく書けなくなっていた。(父と祖父がそれなりに学のある人だったので、リーリアも幼いながらに最低限の文字の読み書きができた)

単に、「そそっかしいドジな子」だったわけではなく、本当は「運動機能」や「学習能力」といったものまで取り上げられていたのだとすれば…?

そう思うと、はじめに犯した罪の贖いというものが、どんなものだったかが、一部でも伺える…。それと、カームに一緒になろうと言われたときに、恐れずにきちんと話していたら、そのあとの選択肢が少しは変わっていたはずなんだ。だから、勇気を出せなかったリーリアには、道が開かれなかったんだ。

あと…ひょっとしてバレット博士の誘いを断っていた場合、エストラさんとの出会いはなかったかもしれない。
そうすると、後に繋がる物語全てが、恐らく変わってくる。
ということは、この関係性に於いて正解なのは『出会わないこと』だったのではないか。

……(´·ω·`)ワカンネ


1/4追記

シラヤマヒメさま曰く、そうではないらしい。
ヴァーチン博士に出会うために必要なステップがあった。
多分、その中で別の出会い方があったんだなと、多分あれは『見せてもらえた』のだと思う。
まったく違う世界線があっても、世界は滅んだ。だけどそこに至る道筋は違っていたんだ。