ホグワーツ改メ光子学園

7年のブランクを経て、タイトルも改め、Sekiさんとの会話の再集録を再開します。

別巻<聖別 ホホバ油>

「やはり今年になって、巷には強いエネルギーがでているのでしょうか?実は、1月1日の夕方くらいに、突然手がこんなことになってしまって、どんどん酷くなっていくのです。」
「ウヮ~。君、これ放っておくとアトピーになるよ。ちょっと待ってて、いいものあげるから。」

Sekiさんに年始のご挨拶に伺った1月5日。わざわざ見せようと思ったわけではないけど、心のどこかには、言えば治るかもという期待があったのは事実だ。
1日に突然、両方の手の甲に湿疹が現れ、かゆみで夜も寝られないくらいで、薬を付けたりして5日になっても治る兆しがない。3年ほど前にも、同じような症状が突然現れ、数週間で突然治った経験はあるが、何週間も手に包帯を巻かなければならないほど酷かった。
なぜ、こんなことになったのか、4日間考えたけれど、思い当たらずに今日まできた。

「ちょっと、これを手の甲に塗ってみて。」
「あっ。これって、噂の聖別した油ですか?」
「そう。かゆいのは手だけか?」
「いいえ。耳の後や、首もです。」
「じゃあ、そこにも塗って。これ、持って帰り。」
「ありがとうございました。」

その時、突然、原因が分かったような気がした。年賀状だ。

年末。この年賀状を受け取る全ての人や会社が、良い年を送れますように、悪いものを代わりにワタシが受け取って処理ができますように。と、祈りながら、宛名ラベルを貼り、元旦に届くような日に、数百枚出したのだ。
もしかすると、その効果があって、処理できないくらいエネルギーが集まって、手に現れたのではないのだろか。

そもそも、なぜ、そんなことをしようと思ったのかというと、昨年の秋ごろにSekiさんに、ワタシのおふだを確認していただいたときのこと。
「綺麗なもんや。」
「そうなんですか。毎日、寝るときにはおふだを持っていますが、自分では、浄化も上昇もできているのかどうかわからない感じで、そのまま寝てしまいます。昼間も、特に浄化上昇の時間を作っているわけでもないのですが、一応浄化できているということなのですね。」
「あたりまえやろ。浄化できてなかったら、今ごろ病気になってるわ。」
「いつの間にか、浄化の精度が上がっていたということなのですね。」
浄化の精度が上がっているなら、少々のエネルギーを受けても、処理できるのではないか、それで、試してみようと考えたからなのだ。
顧客に利益がでて景気がよくなれば、ワタシの会社も利益がでるという構造なので、まず、周りのみんながよくなるようにと祈るために、はがきを使ったのだ。

油を貰ったので、3日もすれば治るのではないかと、甘い期待を抱いていたが、前回のように、包帯を巻くほど酷くはならなかったが、治りかけては、また少し酷くなるということを繰り返して、結局3週間かかって、ほぼ完治した。
その間に、Sekiさんとの過去の会話を思い出した。

「君、それは、最新兵器を持った相手に、槍を持って向かっていくようなものだよ。」
「えっ。それは、どういう意味ですか?」
「君のやり方は、古臭いの。今は、時代が違うからね。」
Sekiさんに会って間もない頃、浄化が少しできるようになったときに、闇のエネルギーの強い人を変えようとして、目の前で、浄化のことばを心の中で唱え続けたけれど、目が充血しただけだったことを話したときのことだ。
「人を変えようとする前に、自分が変わらないとね。」

ほぼ完治の報告をしたとき、年賀状が原因なのかどうかを聞いてみた。
「そうでしょう。祈りは、効くからね。」
「でも、さすが、聖別した油の効果はすごいですね。油を付け始めた翌日には、手の甲に小さな瘡蓋がいっぱいできて、すぐに治りそうな状態になりました。耳や首は、症状が軽かったせいか、すぐに治りました。」
「浄化力が高くなれば、この油さえ必要ないんだけどね。」

でも、高くなれば、さらに多くのエネルギーの処理ができるようになるから、また湿疹がでそうだし、やっぱり良いくすりがあった方が、早く治るはず。自分では作れそうにないけど・・・。