不動産や土地の欲について、とてもお怒りの地主(チノアルジ)さまと
この記事は、前のNo.68の通信のあとに、地主(チノアルジ)がまだ怒っているので、それで収録した話になります。
「全くそなたの祖母にも困ったものだ」
「はぁ」
「そちらの不動産の生業や土地売りが上手くいっているのが誰のおかげか、全く分かっておらぬ。精神学を学んできちんと信心して、神を祀って仕えるものがおるから、神が守ってよい方に導いているのだぞ」
「その祖母に怒ってそれが出口の私に飛ぶって、完全にとばっちりなのではありませんか」
「仕方ないであろう、そなたの身内なのだから! 祟りを受ける代表者は一族の中で最も神格に近いものか神格が高いものと相場は決まっておる! 窓口と見なされるのだから当たり前だ!」
「そうなんですねー……。祟りがあったのは、土地の売買契約がすんなりいった方だったので、よかったよかったと胸をなで下ろしたのですが……売った相手がいけませんでしたか?」
「売った相手すら連れてきてやったのは、縁故と思っておるだろうが、そういう風に活動している繋がりがあったのは、そなたが生まれる前から準備をしていたからゆえぞ」
「え? 私が困らないようにって準備がされていたんですか?」
「そなた、自分がどれだけ注意深く作られているのか全く分かっておらぬのかー!」
「ごめんなさいーーー!?」
「そなたの大伯父がひとり死なぬようにしてやったのもこちら(※どうやらニュアンス的に私のことのようです)の神徳あってのことと分かっておらぬし、この前の大叔母の夫が家に帰って死ぬるようはからったのもこちらの願いあってのこととまだ分からぬか。ひとり信心して、精神学協会に来る前より祈り続けておったものを、働きに引き出されて貧にも負けずと神を頼みにしておるものを、それを悪し様にここまで言うか!そなたがたまりかねておるなら引き離すもやぶさかではないが」
「母みたいに寝たきりにするのはやめてください……でも、まだシンレイカイに送るのも早いと思うのです」
「そなたの母を寝たきりにしたのはそなたに憑いていたあの悪魔であろう」
「ええ……あの悪魔?ですね……」
「始末の悪いやつだ。神のごとく祟るからこちらも別に害がないと、放置しておくほかない」
「無害な悪魔っているんですね……」
「あれは特殊だ。そなたに憑いているのは宇宙の前からだから、もうセットのものと考えろと比咩神(※シラヤマヒメ、宇津神・結媛(ムスビノヒメ)のことです)が言うておったわ」
「昔、神の器だったこともあるようですが、それがどうして悪魔になったのか……」
「神は落ちれば魔になるぞ。神魔のたぐいか? ならば道理か」
「お怒りって以上なのですか?」
「祖母の他にもまだおるがな。叔父貴二人がおるであろう」
「そうですね」
「心根すでに見抜いているのではないのか」
「不動産は金のなる木です。お金が入ってくるのだから、祖母が亡くなったあとは、相続税さえ支払えれば、母の介護と引き換えとしても喜んでうちのアパートに手を伸ばすでしょう。私は便利な管理人として住み続ける代わりに飼い殺しにされるか、追い出されるかの二択ですかね」
「そなたが収まる場所として用意してあるのだ、あの土地は」
「あの、一生あそこに封印されるように聞こえるんですが」
「動く必要があるか?」
「防災や治安目線でみればとっても安心感のある土地です……居心地もいいです……離れない方がいいだろうなというのはなんとなく分かります……で、怒っているのは?」
「……今、理由を全て自分で申したであろうに。自分勝手な利害だけで動きおって。そもそもなんだその相続税というのは! 人間が先祖代々そこに住んで暮らしている土地を引き継ぐのに罰金だと!? たわけたことを申すな! 家も田畑も手放させれば世代を経るごとに貧するのは自明であろう! おおみたからの民草を何と心得ておるのだ!」
「国税庁とか財務省に言ってください、そういうのは……そういえば近所に税務関係の施設がありましたね……あのお金が神さまにいつも住ませてもらってありがとうございますっていうものなんだったら、まだ分かるんですけどね」
「そんなもの神が取るわけがあるか。そもそも売買契約をすること自体おかしい。神の体を切り売りしているのと同義のこととなぜわからぬ」
「それを中国人が買えるようにしているのも訳が分かりません……」
「あれは購買ではなく侵略と申すのだ」
「……いつでも潰せるから放置しておられるのですか?」
「いいや? あれ(中国人)を罰しても意味はない。知が言ったであろう、霞が関は敵だと。敵国が神国の上に乗っているのだ、ならば敵はとことんまで倒す」
「(どうするつもりなんだろう……)」
「もうその席(政治家、議席、メディアのポスト)に座っておれぬようにする。悪いことは悪いのだ。日本の国民がここまで質が落ちているとは思わなんだが、白日に晒して隠しておけぬようにする用意はできている。よいか、まつりごとをする者は臣民が選ぶのではない。神が選ぶのだ。まつりぬしの意味を正しく知れば、政治家はまつりぬしでなければならぬ。天皇は最古の祭主(まつりぬし)の型として出したのだ。日本は昔から、天下人すら神が認めねばなれぬものであったのを、明治からこちらは全て心得違いをいたすものが多すぎる。天下人の字面をよく見よ。天皇の為す儀をよく検(あらた)めよ。祭主をしているミコトモチの姿が隠してあるのに、その程度のことも分からぬ愚民ばかり」
「天下人も、天の下にある地を治める人、ということですよね。天皇の仕組みと共にあった天孫降臨の記紀の神話を読み解けば、天が認めなければなれぬものと分かるようにしてあるのですね」
「一応は豊臣も徳川も一時は天下人として認めてあったのだ」
「織田は天皇の上になろうとする日本の仕組みの禁忌を犯したので、白山が働いて、カミスジがそこで切れたのでしたっけ」
「豊臣は朝鮮に出ようとしたので殺した」
「徳川家はとりあえず無難にやったので三百年間、日本の守(カミ)を任されたのですね」
「よう分かっておるではないか。日本はいつもお上と守(カミ)の役がおったのよ。それを、取った取ったと勘違いしているものらがおるが、よく見てみよ。我らの場はまるで取れておらぬわ。人の世界だけ取ったと勘違いしているだけで、神の世界はすでに真っ白にしてあるわ。ふん!」
とりあえず、ここで一区切りのよう。
まだ続くぞ、というけれど……続くかしら。