Vol.800+26

ハルピン特務機関

大日本帝国の時代に、満州のハルピン特務機関があったことはよく知られていますが、この特務機関の部員であったらしい人間のたましいが、複数転生して、精神学協会の会員となっているという情報が出たので、今回はその報告です。
ハルピンの特務機関は、日露戦争で日本が勝利し、第一次世界大戦中に、ロシア帝国が崩壊し、ソ連邦が成立するという歴史の中で、対ソの諜報戦略の中核を担った組織でした。当時のハルピンは、東洋のパリと呼ばれたほどの都市であり、白系ロシア人も多数在住していた国際都市だったのです。その歴代機関長の名前には、東京裁判で刑死した松井石根や土肥原賢二などがあり、ユダヤ難民の救済者で知られる樋口季一郎の名もあります。
その最後の機関長が、陸軍中野学校をつくったとされる秋草俊という人物です。この秋草という人物は、陸軍士官学校を出てから、東京の外大でロシア語を学び、ハルピンにも留学するという、対ソの諜報戦のエキスパートとして、キャリアを重ねて、千九百四十五年の八月には機関長として、ソ連軍に降伏、千九百四十九年にシベリアの抑留地で死にました。
ある会員のたましいの申告によれば、このハルピンの特務機関では、ソ連の共産党の諜報活動をしていただけでなく、ユダヤ教、キリスト教、チベット仏教などの情報を集めていたようで、その中には、フリーメイソンの世界支配に関するものもあったようなのです。そして、陸軍中野学校では、これらの知識が教育されていたらしいということも分りました。
具体的にいうと、精神界の存在を通さずに、人間のたましいが、次の生に到る道が、この世界を現実に支配している勢力の中には存在するということです。これは、情報としては、この世界の支配グループが、なぜ、悪魔教になるのかという、私が知らせているものと同じものなのですが、実は、日本の特務機関も、八十年以上も前に、この情報に接していたということになります。そして、この情報を伝えてきた存在は、支配者の意識体が、生きたまま次々と人間を乗り換えていくという、地球の現在の支配システムにとっての天敵が、なんと「命の書」への登録だということを、精神学協会に報告するために、何十年も前に、人間として生まれたということも明らかにしたのです。
ここで、ナチス崩壊時のベルリンで、親衛隊の制服を着た東洋人が、グループで集団自決というか、特殊な死に方をしていたという歴史上の話と、ヒトラーが最後の時にラストバタリオンが戦うと予告していることが、一連の話として繋がりました。
チベット密教では、ダライ・ラマは、死んで、すぐに人間として転生するとされます。一般的な見方では、霊格が高いと、すぐに転生できるらしいという認識になりますが、別な見方をすると、転生する技法というものがあって、チベット密教にそれが伝承されているというものになります。
千九百四十五年のベルリンで、死んだチベット人は、ラストバタリオンのタイミングに集団転生をするために用意されたともいえるのです。これとは別に、ロシアにソ連邦をつくった共産主義者を背後で動かしていた、支配者のグループにも、死んでも、また人間になるというノウハウがあったと知るべきだということを、このハルピン特務機関の転生者のたましいは申告しています。そして、その支配を終わらせるために、最も有効な手段が、精神学協会に与えられた「命の書」への登録というものなのです。
いうまでもなく、「命の書」とは、やがて光の宇宙へ到る道へ、その人間のたましいを導くものです。悪魔にたましいを売って、この世の支配権を手にした者の名が、もし、登録されることになれば、そのたましいは、悔い改めのための試練の道を歩むことになります。それは、自らの罪を知るものたちにとって、恐怖以外の何者でもないことは明らかです。戦前の特務機関が、悪だけの組織ではなかったことを、今回の事象は示しています。

神紀二年(二千二十二年)九月八日 積哲夫 記