Vol.800+14

バックミンスター・フラーとカバラの秘密

この二千二十二年の六月に、カバラのパワーの源泉にある生命の樹の情報の基幹にあるのが、バックミンスター・フラーが研究し続けていた、この宇宙の幾何学的な発展法則であることが、人知の側に移りました。これで、聖書の物語でいうなら、蛇の誘惑によって知恵の木の実を食べたアダムとイブの子孫は、生命の樹の本質すら知ったことになります。
これで、人間は、聖書が伝えているように、知恵の木と生命の樹の両方の知を手にして、聖書の神を超える知の領域に到ったことになります。
生命の樹に隠された、この宇宙の秘密ともいうべき構造を知りたいという欲求にとらわれた人間のために、私が知ったことの入口をヒントとして与えておくと、次のようなことになります。
生命の樹の図形には、三つの三角形が隠されていることは、よく知られていますが、あの構造は、三角形を基本に発展する立体モデルなのです。その中には、三角錐、四角錐、立方体、多面体というような宇宙の基本構造体の成長、または、生成プログラムが含まれています。つまり、バックミンスター・フラーが生涯研究していたテーマは、生命の樹の図形の秘密の開示につながるものだったのです。
このことが、理解できると、ルドルフ・シュタイナーの地球の基本構造は、巨大な三角錐であり、その頂点にあるのは日本列島だという、主張も、当然のこととして、理解できるようになります。これらのことは、精神学協会に、人間がこの宇宙に満ちている波動の情報に接するツールとしての波動シールが授けられていなければ、検証しようのない知でした。そのままでは、オカルトです。しかし、オカルトの語源が神秘、つまり隠されたもので、神秘は必ず示されるという法則が適用される精神学では、再現性のある知の体系として人知に移されてきたという歴史があります。
つまり、知る用意が整った人間なら、バックミンスター・フラーの到達した宇宙幾何学とでもいうべきものを、カバラの波動シールを使うことで、知ることになるのです。また、アカシックの波動シールを使えば、ルドルフ・シュタイナーが再発見した、この宇宙のアカシックレコードの情報に接触することも可能になります。ただし、いまの地球上にあるカバラの知識や、アカシックレコードの文献による先入観があると、その人間の頭の中では、別な物語の展開が起きる可能性が高くなります。それは、精神界の危険領域なのです。
なぜ、危険かというと、過去の地球や過去の宇宙に、それらの波動情報は繋がっているからで、正しい浄化力を持たないと、常にミイラ取りがミイラになる領域だからです。
しかし、現行人類の脳に、知恵の木と生命の樹というデータが移されたことで、ここから先の時空では、多くの人間の脳が覚醒します。その脳内で、「最後の審判」を希求することで、ひとりひとりのミクロコスモスに、その日、その時が訪れ、その事象が、マクロコスモスに投影され、この宇宙そのものも覚醒に到るというのが、私が知るプログラムなのです。そこにあるのは、理という言葉で現わされるべき、エネルギーの流れなのです。別ないい方をすると無秩序から、秩序へという流れです。この流れを、普通の人間は時間と考えるのでしょうが、私は、それを一筋の光の意志と捉えています。
その光のラインを指し示していた、光の槍のようなものが、かつてはこの地球上にもあったようなのですが、それが、ある日、暗黒の騎士団と呼ばれるものたちの手で奪われ、この地球の暗黒史がはじまったというのが、私の知る地球の物語です。
この二千二十二年に、聖書の神が勝利したことで、闇の勢力圏に置かれていた光を失った槍が戻ってきたのです。そして、その槍は光の宇宙に到りました。実は、それを光の宇宙に運ぶ仕事をしていた神格が、このクニの神々の祖とでもいうべき存在で、その神格が復活しました。
その光の槍が取り戻されたことで、この宇宙は改めて、光の宇宙へと繋がることができました。そして、その物語は人知に移され、暗黒の宇宙の時代は終わるのです。

神紀二年(二千二十二年)六月十六日 積哲夫 記