Vol.765

タオとスピリチュアル

この二千二十一年の七月に、いまの地球の精神的な波動において、ある種の変化が生じたので、今回は、その報告をしておきます。詳しい説明は避けますが、中国の歴史に関与してきた、神仙道のエネルギーの場、宗教的色彩がつきますが、よく知られている道教というものの歴史の背後にある、老子と呼ばれた人間を祖とする意識エネルギーのデータ系が、ある意志のもとで、その役割を終えました。これで多分、気功をはじめとする中国大陸由来の波動やエネルギーの知識や、その働きに関して、いままでとは違った知の領域が広がるはずです。なぜ、その役割が終ったといえるのかというと、天帝たる五本指のドラゴンが支配していた、大陸における精神的エネルギーの場において、老子を祖とする人間の意識エネルギーをコントロールすることで、新しい秩序というか、ルールを精神界につくろうとした動きがあったのは私も知るところですが、それが残念ながら、無神論の中国共産党の支配システムに、抵抗できないことがはっきりしたからです。大陸の共産党と、かつては敵であった台湾の国民党というものが、水面下では、利害を共有しているというのは、すでに、世界の常識になりつつありますが、その原因は、この大陸の精神的エネルギーの場の共有にあったということです。これによって、中国文化圏における波動またはエネルギーが変動し、それが人間界に波及するはずです。
次はスピリチュアル、または、スピリチュアリズムといわれるものにも、特有の波動、または人間の意識エネルギーの層があることが、明らかになりました。このエネルギーの層にコンタクトする人間は、世界中に数多くいて、その一部が、チャネリング等の情報開示をしていますが、実は、多くの人間の無意識領域が、感応もしくは共鳴反応のようなものを起こしているということです。歴史的にいうと、十九世紀から当時の大英帝国でブームになったスピリチュアリズムにルーツを持つものですが、それが北アメリカにおいて、七十年代のヒッピー文化等によって、アメリカの精神文化に新しい流れをつくることになりました。そこから、二十一世紀には、アセンションといった言葉や宇宙メッセージなどで、人間精神がそのまま進化のプロセスに移行するような、ある種の共同幻想を人間界の中に広めることで、ひとつの波動の階層が生じたのだと考えられます。精神界への興味が、このようなアメリカ由来のスピリチュアルである場合に、多くの日本人の頭の中に形成される、宇宙観が、神や悪魔というテーマとは別の人間由来のものにすり替わるために、最後の審判という現在の地球のテーマとは別の、人間世界がつくり出した幻想の時空の中をさ迷うことになってしまいます。つまり、中国大陸におけるタオも、西洋近代が生み出したスピリチュアルな文化も、同じ人間の意識由来ということです。ここに留まると人間社会は、今のまま、同じ時空で、同じテーマをくり返すことになるのです。
つまり、人間の過去の精神文化というものの限界は、神や神々が、その日、その時を知らなかったのと同じで、この物質宇宙の存在目的と、自分たちの精神活動、または、意識活動が対応していることを知らないエネルギーの流れの中に閉ざされることになるところにあったのです。
そのエネルギー領域にある言葉のデータは、表面上、人間にとっては心地よいものではありますが、イエスの十字架上の死というテーマを解決しないまま、そのエネルギー層が伝えてくるような、たましいに次元上昇が起きたとして、人間の問題の何かが解決できるとは考えられない、というのが私の長い間の疑問だったのですが、これによって、その解が与えられたということです。
私が知らされたことを要約すると、人間は神の子なので、神のようなものをつくり出す潜在能力を与えられていたので、多くの人間がその領域を意識すると、そこにエネルギーの場が生まれるということです。
人間がほんとうに解放されるためには、その神の子である物語を終わらせ、その物語のためのたましいを背負わされていない新しいレベルのたましいの容器として、人間が新しい精神宇宙のルールを投影する心をつくる知を得なければならないということです。
この七月からはじまる新しい時代とは、人間の精神文化の波動、エネルギーの清算を含む動きということができるのでしょう。

二千二十一年(神紀元年)七月八日 積哲夫 記

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