Vol.763

改めて、盗むな、殺すな、偽証をするな

精神界において、私が伝えられているルールは、「盗むな、殺すな、偽証をするな」という、いわば三戒です。なぜ、それが伝えられているのかの理由と、この人間界において、すべてを所有し、支配したいという欲望が消えないかの理由が、たぶん、この物質宇宙開闢の理由と同じだと推定できる段階に到ったので、報告しておきます。
「最終知識」のテーマのひとつは、神も神々も、「その日、その時」を知らないということです。その理由は、地球上に存在していた神的意識体は、物語に登場するキャラクターではあっても、物語の作者ではなかったからです。そして、この物質宇宙の内側には、その物語作者はいない、というところまでは分かっていました。さらに、いまある地球文明がこのまま進むと、無神論の科学とそこから生じたテクノロジーによって、神という問題も人間存在という問題も、解を得ることもなく、消滅していくことも見えています。
私にとっては、それ以前に、イエスを殺したマネーの暴力が、無限に増大して、その支配力が崩壊した時の混乱の方が、人間社会には重大な問題に見えるのですが、どちらにしても、この世は自らが増大させた闇の力によって、滅びに向かっています。
このまま滅べば、また、同じ物語の変奏がはじまるはずだったのですが、すでに、審判への道がついています。
審判というテーマを、この物質宇宙の知が発見し、それを現実化することができれば、いまあるこの物語宇宙の時代も終るのです。
精神学協会に授けられている知は、この物語宇宙を終わらせるために必要な知だということです。
「最終知識」のもうひとつのテーマは、人間は原初の神の権威と能力を盗み、自分たちの親たるその原初の神を殺し、そうした原罪を背負うことから逃れるために、偽りの証言を残してきた神々の子であることを知るところにあります。
この知を出発点に、最後の審判を希求することが、この物語宇宙という循環の輪から脱出する唯一の道なのです。
いまの世界の支配システムが、どのようにして完成したかを、この精神界が伝えている「盗むな、殺すな、偽証をするな」から検証してみると、現行のマネーの支配システムは、イエスの時代のエルサレムの両替商と同様に、自分たちのものではない何らかの権威を盗むことで、マネーの発行権を得ています。さらに、世界経済を自分たちのルールで支配し続けるために、兵器の開発と戦争を継続することで、死と暴力の恐怖による人間の心の抑圧が続いています。また、マスメディアを利用することで、多くの人間の意識を偽りの歴史の中に囲い込んできました。そして、それらの悪意は、人間の一部が、悪魔的な意識体との契約によって実行されています。
こうした人間の歴史の闇に光を当てることで、いまある文明が、どんどん、人間が理想としてきた社会の姿からは離れていくことが明らかになった今日、ひとりひとりの人間に、改めて、ひとつの問いが発されているのです。
「あなたは何のために生きているのですか」
私が知らされているこの物語宇宙では、すくなくとも、いまの日本人は、最後のチャンスとして、人間として生まれています。
神と神々、神と悪魔、そして悪魔と人間という戦いのステージが、この物語宇宙なのですが、それは、この物質宇宙の本来あるべき姿ではないというのが、私がお伝えしている精神界の情報なのです。
物質宇宙は、物語の舞台にはなっていますが、この物質宇宙の開闢の時に与えられた覚醒のベクトルは消えることはありません。
そのベクトルというか方向性は、覚醒したものが最後の審判に到り、その後、開闢の前の契約という知に到るというプログラムだともいえます。こうした知は、人間内部への探査でも、宇宙という外部への探査でも、同じ結果をもたらすというのが、ミクロコスモスの人間とマクロコスモスの宇宙という関係性の証明として、これから人知の領域に入ります。そこから、新しい科学と新しい人間の時代がはじまるのです。

二千二十一年(神紀元年)六月二十四日 積哲夫 記

新しい知のステージが、シンロジアです。
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