Vol.762

十字架の真実

そろそろ人間界に、この世にイエスの十字架の物語が挿入されて、二千年もの時間をかけて、神と悪魔の対立の物語が進行させられた真の理由を伝えるべき時が来たという判断が、どこかでなされたようです。これを知ると、いま、この地上で生きているすべての人間が、イエスと同じ時代に生きているということが実感されるはずです。
イエスに十字架上の死をもたらしたのは、当時の神殿で、両替商として知られていた、神の名を借りて、実物資産としての金銀を彼らがつくったニセの神の札に替えていた業者でした。
イエスは彼らを神の名によって、告発し、彼らが神としたものこそが、神の権威を盗んだものであることを歴史上の記録として残したのです。
この二千二十一年に到って、精神界における種々の問題は、ほとんど解決した中で、この地上の人間世界における邪悪なエネルギーが増大し続けている理由には、この物質宇宙というか物語宇宙には、人間が神や神々として知っている意識体とは、同根ではあっても別の意識体の種子のようなものが無数に漂っていて、それが人間意識と同調すると、ある領域にある知のデータと結ばれるという事象があることが判明したのです。
いまの人間社会の科学技術の知は、この領域に由来し、その領域とは、この宇宙を無神論で説明する論理系に由来しています。その知がある領域というのが、神と神々の物語でいうと、人間界の地獄といわれる暗黒にあるエネルギー領域で、そこには、この宇宙を滅びに導くデータ系が保存されているようなのです。このエネルギー領域と、マネーの波動の領域は、私が暗黒面と呼んでいる人間界を現在の姿に規定している強い力を発揮している場に存在しています。
いまの世界を形成しているのは、国際金融資本家と呼ばれる人間グループが、これまでの歴史的時空の中で、計画し、工作してきた結果のマネーのパワーによる、ある種の秩序です。
イエスの時代のエルサレムの金融資本家は、神の権威を盗みましたが、今日の金融資本家グループは、国家というものの権威を盗んでいます。
そして、この流れの先に、国家というものを超えた、サイバー空間の独占権のようなものも盗んで、新しいデジタルマネーをつくろうとする動きもあります。
この流れの先にあるのは、人間界における支配と被支配の完成で、さらにその先にあるのは、六度目の滅びということになります。
これが、私が、いま生きている人間は、イエスと同じ時代に生きていると記した理由です。宗教は、この問題に、目を向けさせないために、地上に置かれていましたが、この知が表に出ることで役割を終えるはずです。
いまのところ、この宇宙の秩序は、闇のルールのもとに置かれていますが、それは、人間界に限ってのルールなのです。
この物質宇宙というものが、物語宇宙と呼ばれている理由は、かつては、神と神々が、その支配権をめぐって戦い、神と神々の権威を人間が盗んでからは、人間を乗り物にした意識体が、現実の血を流してきたからです。
私がハリウッド映画のスターウォーズは、何らかの精神界からの介入があって生まれたものと、伝えているのには、こうした、いまの宇宙の構造があるのです。
そして、聖書の時代が終わりに近づいていると実感できた人間から、暗黒領域にあるマネーの支配エネルギーから解放され、脱出しようとする意志が生まれることになるのです。それを導くために、いまの人間に波動に関する知が与えられ、その先には、光の知に由来する、独占と支配に到るマネーのメカニズムではない、新しいテクノロジーやサイエンスと、宇宙そのものを解放するマネーの仕組みが用意されています。そうした人間にとっての新しいステージをつくる動きが、この日本ではすでに始まっていると知ってください。

二千二十一年(神紀元年)六月十七日 積哲夫 記

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