Vol.689

宗教戦争

この二千二十年に到って、この世界では、アメリカという人造国家を使って、自分たちの富の保全をはかるだけではなく、この世をコントロールしたいと考え、行動してきた人間グループの意図が、多くの人間の意識上に登りはじめています。その象徴ともいえるのが、アメリカ大統領の命令による、イランの革命防衛隊の司令官等への攻撃で、それは国家間の戦争へは発展しないと、世界の人間に見限られるものに過ぎないものでした。
アメリカを支配してきたある種の人間グループが、イラクのフセイン大統領を排除し、リビアの最高指導者カダフィも排除し、イスラム文化圏における有力な国家から世俗型の独裁者を消滅させた結果、何が起きたのか。
アラブの地域が、ほとんど国境線が意味を持たない、部族間対立の舞台となり、それは同時に、宗教的狂信者たちによる権力争奪の戦いを激化させただけでした。
ここまで混乱を拡大させたアメリカであるにもかかわらず、シェールオイルの生産拡大により、中東の油田を必要としないエネルギーの自給を確立したことで、その地域から、静かに退場しようという政策に転換したのが、トランプ大統領だといえます。
大日本帝国に勝利してから、アメリカ合衆国は、朝鮮戦争でもベトナム戦争でも、イラクやアフガニスタンの戦争でも、真の勝利とは無縁の流血するだけの戦いを続けてきました。
その背景にあるのは、アメリカの国民のためというより、アメリカ政治の主人ともいうべき人間グループの意向なのです。
そして、アメリカが世界最強の軍事国家として、覇権を維持し続けられる背景には、そのアメリカの属州たる日本の存在があるのです。
軍事の問題をすこしでも調べてみれば、日本列島の基地と自衛隊の存在なしに、アメリカ軍が太平洋からインド洋までの海洋を支配することは困難であることは、誰にでもわかります。大国化した共産党の中国は、そのことがよくわかっているから、日本国内において、あらゆる浸透工作をして、日米間の軍事的・経済的な結びつきを阻害し続けています。その共産党の中国と、ほぼ利害の一致をみているのが、南北の朝鮮半島の国家で、こちらも日本国内のネットワークを活用して、日本国の行動を制限するための活動を続けています。こうした各方面からの工作の受け皿になっているのが、マスメディアの人間であり、政治家であり、官僚であり、経済人であり、教育者であり、というように、いまの日本の根幹を担う各分野のリーダーたちというのが現実の日本の姿なのです。
これを放置すると、日本は戦前の左翼が夢想した、敗戦革命という道に進んでしまいます。その敗戦革命という問題は、私の理解では、敗戦前に、近衛文麿が書いた近衛上奏文というもので歴史に残っているように、このままでは日本国内に浸透していた共産主義者たちの影響下で、敗戦後に革命が起きるという警告があったものが、実は、敗戦後七十数年を経て、達成しつつあるかもしれないというものです。
それを、私は、日本国内における、光と闇の最終戦争だと捉えています。
マルクス主義、共産主義というものは、妬みの宗教から生まれた無神論です。その本質は、キリスト教がその聖書を根拠にして、奴隷の存在を認めたように、所有者と非所有者を分離するという、一神教の行動体系から生まれた、支配者の論理です。
ところが、日本の神話にルーツを持つ、天皇という統治システムは、和をもって貴しとなすという十七条憲法の文言にもあるように、また、神話上のアマテラスの岩戸隠れにもあるようにタカアマハラという天上も話合いの世界であり、というある種の全員合意型の民主制とでもいうべきものなのです。
私は、世界中の神や神々の共通語が、かつてはやまと言葉であったとお伝えしましたが、この二千二十年に到って、いまの日本語に限りなく近い言葉になりつつあることを伝えられており、人間と神的意識体がこれまでの人類の歴史上にはなかった接触がこれから始まることを予知しています。その人間と神の接点を用意するものが、精神学というものです。さらに、いま日本で進行中の宗教戦争の最終局面においては、過去の宗教的エネルギーは、闇のものに利用されることになるということも警告しておかなければなりません。それほどの危機に日本列島はあるのです。

二千二十年一月二十三日 積哲夫 記

 


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