Vol.635

危機本番

本来ならば、すでに平成ではないはずの二千十九年の正月を、すくなくとも私は、あまり良い印象を持って迎えることができませんでした。それは、このクニの現状が、ほんとうに悪魔に捧げられたとしか感じられないような状況を示していたからです。
日本人が持っていた、民族的な、または、文化的な特性が失われ、私にいわせれば、アメリカ型の暴力的で差別的な社会が持つ、一見、正しそうに思える主張の背後にある、きわめて邪悪な心情が、マスメディアに代表される情報操作のなかに強く感じられるようになっています。
アメリカのトランプという大統領は、それまでアメリカを支配してきたエスタブリッシュメントといわれる人間グループの、そうした冷酷で、邪悪な本質を隠し通せると信じて行動してきたものたちに、実は強い違和感を持っていた普通の働くアメリカ人の支持によって選挙に勝利したのだと私は考えています。そして、それによって、アメリカ合衆国は明治の日本と同じ立場で、半島と大陸に向き合うことになりました。この先にすこし人の良いアメリカ人が、体験するのは、人の良い日本人が、半島と大陸で体験したことの再現になります。
近代のアメリカの指導者の多くが、大日本帝国を滅亡させるために行動し、成功した結果が、これから、アメリカに用意されたユーラシア大陸の黄色人種との全面対決になります。ところが、戦前のアメリカと違って、いまのアメリカ人のなかには多数の半島出身者と大陸出身者が含まれています。
それを推進してきた人間グループは、はっきりいって日本を敵視し続けてきたものたちです。その結果、何が生じるかというと、アメリカの建国理念よりも、自分たちの血族のアイデンティティを大切にする人間グループによる、アメリカ大陸の乗っ取りが現実のリスクとなるのです。すくなくとも、アメリカの白人にとっては、中国人の血を持つ大統領の出現というのは悪夢でしょう。ところが、カリフォルニア州の地方自治の場では、中国系の政治家の台頭が急速に進んでいます。
日本が多くの移民を受け入れるということは、日本社会が移民大国であるアメリカ化するということでもあるのです。ナイーブな日本人が、金持ちがゲートタウンに住むというアメリカ人の心情を理解できるようになって何が起きるのでしょうか。
私は、いまの日本列島が、西洋の一神教由来の悪魔に捧げられたと、くり返しお伝えしています。それが最後の一厘の仕組みの成就であり、ここから、意識の覚醒がはじまる、どんでん返しが起きることを信じているわけですが、現実世界では、このまま、死ぬまで覚醒することなく、約束された闇の向こうに去る人間がますます増加しています。これも、また仕組みなのでしょうが、明治百五十年が終わって、日本国はローマ帝国の属州であったユダヤ王国とほぼ同じ地位にいます。
私が知らされていることは、この日本列島には、古代のイスラエルから継続して、その民が移り住んできたということです。そして、応神天皇とされる、八幡神の神格には、十字架にかけられたイエスが投影されており、仁徳天皇の民のかまどの物語が置かれているということも、この世の人間の知の側に伝達しています。これらのストーリーを、キリスト教の神によって、アメリカが与えられたと信じることで愛国心を育ててきたナイーブなアメリカ人が知ったら何が起きるのでしょうか。
第二次大戦へ日本を引き込んだアメリカ人によって、いまアメリカ合衆国に住むアメリカ人は、イエスを十字架にかけることに同意した当時のユダヤの民の罪を背負うことを自覚せざるを得なくなるのです。
日本列島が、現行人類の主宰神たる神のご神体と私がいっている意味はここにあります。このことが理解できれば、私が記した「最終知識」という書が、聖書の時代を終らせるものだということの意味もわかるはずなのです。
古代イスラエルの知の多くは、モーゼが古代エジプト王朝の王宮で学んだことに由来しています。この一貫した神知の体系が、日本神界に受け継がれていることを伝えているのが「最終知識」なのですが、これによって、無神論と唯物論というものが一神教の悪魔に由来することも理解できるようになるはずなのです。この世界はその意味で、聖書の予告の最終段階を迎えています。科学は、一神教の神を発見することはできませんでしたが、この宇宙には神のプログラムがあるらしいという仮説には到っています。それの証明が、これから、この地上でなされるはずです。とりあえず、その戦いが神の好きなアメリカと共産党の中国で進行していますが、その主戦場は、この日本列島だということを忘れないでください。

二千十九年一月十日 積哲夫 記