Vol.540

参加者

この三月十二日の大阪でのセミナーで、私は「日本は地球の救世主」というテーマの宣言、または、告知を、この世に伝えました。その会場に、いま、シンロジーマガジンの「日本のいまを考える」という連載を担当しているサチ子さんのご縁で、岐阜県のお茶農家の方が参加されました。
この光文書を読み、サチ子さんから贈られた「最終知識」を、わずか一日半で読破して、自分の内なる存在を明確に自覚されたようです。その前後や、この先のことは、これから、サチ子さんの手によるか、ご自身の筆によって、公開される機会もあるでしょうが、今回は、なぜそんなことが起きたのかを、私の立場、または、知らされていることの範囲で、お伝えしておくことにします。
「最終知識」には、大本教の出口王仁三郎に関する記述があります。大本教からは、次々に教祖として活動した人物が出たことは、よく知られているところですが、精神学協会の設立後に、この大本の神筋というか、霊統を私のもとにつなぐ役割をはたしているのが、「日本のいまを考える」の著作者なのです。
大本教は、実は大日本教というのが、出口王仁三郎の頭の中にあった正式名称で、明治維新でつくられた大日本帝国が、そのまま行くと大変なことになることを警告する大きな役割を担っていました。
その大本を大日本帝国は弾圧し、出口王仁三郎が予告したように、この日本列島は、アメリカ軍によって焼土とされました。さらに、GHQによって明治憲法は廃止され、現行の昭和憲法が押しつけられました。
これほど、無惨な敗北をしたという現実にすら、戦後社会で育った多くの日本人は気づいていないのです。
明治維新から間もなく、百五十年になろうとしていますが、その前半部は戦争に次ぐ戦争の連続でした。敗戦後の七十年間は、アメリカの属州としての地位で、外交も軍事もというように、国家の主権を奪われたままの羊の平和を過ごしてきたわけですが、この百五十年の歴史の大転換が、いま進行中です。それが、大本教の流れから人知の側に伝達された、最後の一厘の仕組みで、この大どんでん返しは、どうやら、真実の歴史を知るところからしかはじまらないもののようなのです。
冒頭に記した、お茶農家の方に宿っている意識体は、単なる霊体ではなく、思考し伝達できる能力を持っています。なぜ、そんなことになったのかというと、その意識体の生前の名を「命の書」に登録した精神学協会の会員の方がいた、としか説明のしようがないのです。
それは、これまでの宗教的世界でいわれてきた、転生ではありません。この世で目指したはたらきを成就させるために、そのたましいのレベルにふさわしい人物の身体というか心に宿り、これからはじまる日本は地球の救世主というプロジェクトに参加しているのです。
これらのことを、天が承認したということは、私がこれまでもくり返しお伝えしてきた、死者たちの霊界は、現実の人間界と同じ時空を共有していることを示しています。
こうした精神的時空の変化を敏感に察知した若者たちが、たとえば、靖国神社に行き、あの戦争の真実を知りつつあります。
戦後の教育によってつくられてきた、羊飼いに従って歩くだけの羊たちには、それは危険な行為のように見えるはずです。
彼らには、アメリカ文明、西欧文明というものの先に、支配するものと支配されるものの関係しか見えないこの地球の人間の文明を、次のステージに移行させる能力を与えられているのは、自分たち日本人だけかも知れないという意識が、若者に伝播しつつあることが見えません。この流れは、もはや止められないところにきたことが、この三月にはっきりしたといっていいのです。

二千十七年三月十六日 積哲夫 記