vol.537

ソフト洗脳

この二月のある日。私は、九州の博多で、いまの世界経済をコントロールしている無意識の意識操作というものの正体を、国際的な喫茶ビジネスと、エステティックの指導法のなかに発見して、それを解くということをしてきました。それらは、精神学でテーマにしてきた、精神的エネルギーそのものではなく、単なるイメージと言葉による、反応の植え込みでした。それらを、私はソフト洗脳と呼ぶことにします。
いままで、精神界が認識していたのは、たぶん、教育やマスメディアによる、その背後に大きな悪意を隠した洗脳のエネルギーでしたが、それより、はるかに低次元な、人間の個人的な意識すら、日常的に操作されているのが、いま、という時代ということになります。
精神学のルールは、人間界にある事象は、高次元な光の領域で問題として認識されない限り、ないのと同じです。これまで、認識されなかったそうした低次な人間の欲求を、コントロールするための意識操作に、さらされ続けた人間たちがつくり出したのが、この現実界という闇のエネルギーに満ちた時空だったわけです。
こうした人間の無意識のエネルギーというものが、この物質宇宙のダークマターやダークエネルギーというものに対応しているのではないかと、考えられるので、人間社会の問題は、活動というより、意識の階層の問題となっていく可能性があります。
アメリカのトランプ大統領のマスメディアとの対立の背後には、こうしたコントロールされ続けた人間の意識エネルギーを人間世界が、処理すべき時代に入ったことを示す何かが隠されているはずです。
この対立は、一方が善で一方が悪というシンプルなものではなく、現実の世界をコントロールしてきた支配グループと、その目指すものに反対する側の勢力のグループの、アメリカ国民に対する洗脳工作の結果なのかもしれません。
世界のマスメディアが続けてきたものが、強い洗脳だったとすると、それに対抗する、たとえば白人優位の価値観を人間の行動や判断の基準に押し上げるには、その人間が希望するものをキーワードとして与える、ソフト洗脳の方が有効になります。
アメリカにおいては、その両勢力の対立が、これから顕在化するのでしょうが、この日本においては、それらの洗脳全体を解いていく方向に社会の無意識が動きはじめることになります。
ひとりひとりの人間の意識世界は、小宇宙として断絶しているように見えながら、実は、大きな意識エネルギーの層を同時代の人間と共有しています。日本語脳の世界では、この光文書に記されている言葉が、たとえ読んでいる人間の数がごく少数だったとしても、共通のデータベースになるよう蓄積され、次の時代の意識の変化に影響を与えることになります。
それが、高次な光の情報のはたらきです。似たような言葉でも、それを使う人間が闇のものならば、それは闇のエネルギーにしかなりません。
精神学というものは、いまの自分に理解できる限界をはるかに超えたところへつながる知の道筋です。いまここにある人間世界は、良くも悪くも過去の人間たちの意識活動の結果、ここにあらわれている姿に過ぎないと気づけば、未来は人間精神のなかで育まれていくことも理解できるはずです。その人間の精神活動の多くに、ある種の洗脳操作がなされた結果がいまの社会であり、そこでは、人間の意識そのものがコントロールされ病んでいます。この根本原因を、すくなくとも、日本神界というべき光の領域は理解しはじめています。
これは、最後の一厘のしくみといわれる、日本に置かれたどんでん返しのプログラムの重要なファクターを占めていると、私は考えていますが、日本人の小宇宙のなかで進行中の反日という感情の背後に隠れた悪魔との戦いのステージは、こうした無意識につくり出された内なる闇だということもわかります。
社会全体が、こうしたエネルギー層に留まる限り、たとえばイジメや自殺はなくなりようがありません。このことに気づいた日本人が意識の層をあげれば、未来は明るくなるのです。あなたの不運や不調の原因は、さまざまなソフト洗脳のせいかもしれません。

二千十七年二月二十三日 積哲夫 記