vol.521

アメリカ文明の正体

アメリカの大統領選挙において、マスメディアが支持した候補が、最後には国民の選択によって敗北するという、これまでの常識では起こり得ないことが現実化してしまいました。
これはマスメディアが、世論を誘導し、政治の方向性を決定するというアメリカ型の民主制というものが終わりの時代を迎えたことを示しています。
今回の大統領選挙の候補者は、人間性を含めたリーダーの資質という面では、過去、最悪という評価がされていたわけですが、これによって、国内だけではなく国際的な立場においても、弱いホワイトハウスが誕生することになります。
2001年のニューヨークでの同時多発テロのときに、アメリカが神の息吹きを失った結果が、この2016年の姿です。
1945年に大日本帝国を打ち倒し、1991年にソ連邦を解体に追い込んだアメリカ帝国は、その内部に宿したアンチキリストの勢力が、自分たちの強欲さを誰はばかることもなく示しはじめた結果として、彼らの支配下にあった貧しいアメリカ人の反乱によって、これから崩壊に向かいます。
アメリカという人工国家は、ヨーロッパではつくれなかった理想の国、言葉を変えると、神の国を新天地において現実化するというキリスト教のプロテスタントの精神から生まれましたが、そのWASPと呼ばれた白人層が、どんどん貧しくなる政治を主導してきたのは誰かということを問いかけた結果が、今回の選挙なのでしょう。
アメリカにおいて、中産階級を形成していたホワイト、アングロサクソン、プロテスタントという人種が、善良なアメリカ人というイメージを世界に広めたことは事実でしょう。彼らが、アメリカ人という存在を代表しなくなった現在では、アフリカ系アメリカ人やヒスパニックアメリカ人、中国系アメリカ人などが、それぞれのアイデンティティを主張する新しいアメリカ人のスタイルが生まれようとしています。
それが、グローバリストの求めた世界の姿ですが、それぞれのアイデンティティの背後には、強烈な民族意識が隠れていることに、たぶん、世界の支配層のグループはまだ気づいていないようです。あるいは、気づいていて、それが原因でこれから世界的に生じる混乱もまた、ひとつのビジネスチャンスとして考えているのかも知れませんが、どちらにしても、その発想の背後に、人類の幸福や平和は見えてきません。
アメリカ文明の正体は、このひと握りの持つ者と大多数の持たざる者との分離を進めるものだったと、これから多くの人間が気づきはじめます。
それが、天のプログラムであり、それに対応できる唯一の解決策を宿している文明が、日本文明なのです。
アメリカ帝国は、いましばらくは、この日本国を怖れ復讐されないためにも支配下に置き続けるでしょう。しかし、彼らが最も怖れるべきは、自分たちの強欲の鏡とでもいうべき、中国共産党の支配階層の世界への野望なのです。
共産主義は、キリスト教の生み出した鬼っ子にほかなりません。
神の息吹きを失ったアメリカ合衆国が、資本主義という名の唯物論を信じることで、世界をひとつのルールのもとで統合しようという概念を持ってしまったように、もともと神なき国の中国の唯物主義は、ブレーキのきかない欲望という名の電車に、人類の何割かを引きずり込む魔力を発揮しています。
日本という特別な場所に住む人間には、たとえ支配者を目指す人間であっても、起きて半畳、寝て一畳という、足るを知るという美徳があらかじめ備わっています。この美徳とよく似た特性を、かつてのアメリカ人は持っていたのです。
嘘をつくことができないように育てられたアメリカ人が、これから復活し、同じように嘘をつくことができないように育った日本人と共に、世界をすこしでもよくするためにはたらける日がくるのかどうか。
世界の運命は、この先の数年間で決することになるはずです。
2016年、この国に置かれた予言のスケジュールと一致していることに、これからますます注意してください。

2016年11月10日 積哲夫 記

この光文書に合わせて通信が届いているようですので、掲出しておきます。

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2016.11.9(水)17:57~

神のみぞ 知る と
神さえも 知らぬ の 別れ道に
神あらば と 問うた 人々の 声は 届くことなく

歴史のあやまちに 気がつくこともない 人々の
目に映るのは 苛酷な 未来のみか

自らの歴史を 問うことのない
その 心の揺らぎが
絶えることのない 権力闘争として 現われる

彼らにとっての 歴史とは
自らの行いを 省(顧)みるものではなく
自らが主役となって 造っていくことができると信じるもの(造っていきたいと願うもの)に
過ぎない
為政者というものが 何を 託されているのかも
知ることなく

キリストの たつ 丘に あって
今 この地に なきものは 何かを 問えば
あなた方の 歴史によって あがなわれた その
真実を守ったものたちの声が
やがて 天に 届き
そして 地と 結んで

すめらみこと を 為した この国の 誠(まこと) が
戦うことも 争うことも なく
この国を 導けるもの として

誠こそが 精神性を あらわすもので あると
うたよみは うたいついでいく

それは 時の流れに 似ている