vol.504

おおみこころ

参議院選挙が終わったこのタイミングで、今上陛下のご退位の意志が報道されました。これで、この国は明治につくられた、大きな問題をかかえたシステムから、本来あるべき国体の姿へと回帰する動きをはじめることになります。私は、精神界からの伝達として、第125代の今上陛下において、おおみこころの完成をみたということを、この世の側にくり返し公表してきました。
それは明治が金、大正が銀、昭和が銅で、その先はというある神道系の伝承とは、まったく違い、今上陛下と民間から出られた皇后陛下こそ、この国が目指してきた、おおみこころとおおみたから、の関係を世界の誰の目にも明らかにした、はたらきをされたということです。さらに、私は日本の精神界から、これによってお役目の終った天皇制というものをどうするのか、を考え、決定するのは国民であるとも伝えられています。それはまた、これから先の日本国を、はじめて、おおみたからたる国民の意志によって決定せよ、という天命でもあります。
私は、くり返し明治維新の時にほんとうに動いたのは約三千人であり、それは当時の国民の0.01パーセントに過ぎなかったという事実を前提に、人口が約一億二千五百万人になった現在の日本には、約一万人の人士が用意されているという、これも精神界の情報をお伝えしてきました。
いまのこの国では、明治時代につくられた皇室典範という法律によって、天皇陛下の生前退位はできないことにされています。今回の報道のことを現実化するためには、この皇室を規定する法律を変えなければなりません。そして、それは同時に現憲法の天皇についての条文にも影響を与えるのです。改憲論議は、これにより九条だけの問題ではなくなりました。
この先の日本国をどうするのか、と、かつては元首とされ現在は象徴とされる天皇の座におられる方が、いまの憲法下で主権者とされている国民のひとりひとりに問いかけておられると、いってもいいのでしょう。これが人の世で、いま進行中のことですが、私ははるか以前から、今上陛下の時代にしか日本は変わるチャンスはないという情報をお伝えしてきました。
さらに、今上陛下の御世に、記・紀の時代に用意された約束が成就されると、天皇制というシステムもひとつの役割を終えるのだということも伝えられて、このことについても情報開示をしてきたつもりです。
その先のこの国を、あなたはどうしたいのか、とすべての国民に問われる日がくるのは、知っていたのですが、その日が2016年になったのです。
これが天のスケジュール通りだとすると、これからこの国は、かねてより、私がお伝えしてきた、明治維新より大きな変革期に突入することになります。最後の一厘のプログラムの本格的な発動でしょう。
ここから先に、役立つ知識は、いまある西洋由来の政治思想にはないと考えておくべきでしょう。江戸に帰れとはいいませんが、たとえば、吉田松陰の思想には、明治以降の日本がなし得なかった理想主義があり、それを西洋の合理主義で切り捨ててきた結果が、1945年の敗戦だということに気づく人間が増えることが必要なのです。
アメリカの支配を70年間も続けて受けることで、日本人の精神性は、低下したと信じる立場もありますが、日本人の精神性とは、これも精神界の主張によれば、おおみこころ、に準拠します。それが、おおみこころとおおみたから、の関係なので、すくなくとも、日本の神々のわけみたまとしてこの世に生を受けている日本人のたましいの奥底には、今上陛下に通じる何かが宿っています。これから、このスイッチが入ることになります。
もちろん、そうした本来あるべきこの国の姿とは、まったく別の価値観の世界で生きている人間も、この国土の上で生活しており、その中には、天皇を廃絶したいと願うイデオロギーに染まった人間も含まれています。そうした人間にも、完全な言論の自由が与えられたいまの時代にこそ、すべての国民がこれからの日本の国体を決める思考に参加できることこそ、真のシラス国の姿なのです。日本国が人類史上、最良の民主主義制度を生み出すチャンスが、いま目の前にあると考えてください。

2016年7月14日 積哲夫 記

この光文書に合わせて通信が届いているようですので、掲出しておきます。

————————————————————————————

2016.7.14(木)16:05~

やすくにの たいらけく
みたまを もちて
うぶすやの もとに おきて あり
こころあけく あるならば
その すべてを みまへに おきて
すげのもとにぞ おくなり
ものがたりの ものは
くちをふうじられ みをむすばれて
あきらけく ひの ために
おかれしを みほとき たるは
かんたかく なりして

すげかえられし ものは
みたまを しらずして
やすくにの みまへに
ほうしせし ものに

みたま むすひ たる
かみのこの たちて あれば
みほときたるを しりて
あかるらむもとを しる

たまに むすばれる ひを
しろしむものぞ ありて
そのひのまえに
かくあらしむる ものか

よげんの まえに おかれたる
ものの なかにぞ
まこと の ありて

(おおくにぬし)