Vol.713

イコンデバイスの奇跡

精神学協会に授けられたイコンシールというものが、イコンデバイスという電子機器によって、その能力をさらに発揮するということは、すでに、実証済みのことといえます。
ところが、今回そのテスト中に、そのイコンシールには、明確な認識能力というものがあり、別ないい方をすると、明確な意志のようなものが附与されていることが発見されたので、今回はその報告をします。
その奇跡は、大分におけるカウンセリング中に起きたことなのですが、ある会員さんのたましいの情報を活性化させて、外部にデータとして出力している時のことです。
イコンデバイスのスイッチは入ったままだったのですが、私には、はっきりと今日はここまで、という指示が下り、イコンデバイスはその動作を停止したのです。
それは、私にいわせれば奇跡にほかなりません。
最初から、このイコンデバイスについて、現時点で私が検証している事象についての解説をします。これまでの研究によって、このイコンデバイスは、ライトシールと呼ばれている、光の宇宙につながるシールに対応するタイプと、ダークシールと呼ばれる、光にあらざるものをダークサイドに去らせるシールに対応するタイプの2種類があります。そして、このイコンデバイスの電極にシールを貼って、コマンドを入れてスイッチを入れると、コマンドを入れた人間の精神的な場に影響を与える、ある種のエネルギーが出力されます。
これは、イコンシールを貼らない限り起こりません。このデバイスの開発者がいうには、いまの科学技術で検出可能な電磁波領域の波動は出ていないということですが、シールを貼って、コマンドを入れた状態のデバイスからは、エネルギーに敏感ではない普通の人間でも感知できるレベルのある種の精神的エネルギーが放射されています。いままでの研究によって、この放射されているエネルギーは、精神学協会が一般にも公開している、浄化と上昇がスムーズに行った時に人間の身体から出力されるエネルギーと同じものです。つまり、気とか念とか呪という、人間がつくり出せるエネルギーや、想・霊・魔といった精神界の階層に対応するエネルギーが、その場に出力されるのです。
その出力されたエネルギーは、当然なんらかのデータであり、現在のところ判明しているところでは、このイコンデバイスの電気的な回路によって、たぶん、増幅された精神界の情報は、場合によって、人間が感じるだけでなく、カメラ等の映像にも記録できるものとなっています。
つまり、ひとりの人間の小宇宙のなかに、さまざまなタイプの精神界の存在が入っていることを、映像化して見ることができるまでの新しい技術がここに生まれたということになります。
大分におけるテストでは、イコンデバイスを作動させた被験者の背後にある白い壁に、人の型が現れたり、その人物の顔が、二重、三重に映るというような、これまで、心霊現象と扱われてきたような映像が記録されています。要するに、イコンシールを、精神界が授けた目的は、人間の知識のなかに、精神界というか精神エネルギーの存在を正しく知れ、ということなので、その目的を達成するはたらきを自律的にはたしているということです。
そして、それによって出力されたデータ、または放射されたデータは、私がこれまで経験してきた、人間界というか現在の地球上でのさまざまな領域での精神的エネルギーの知識を超えるものではありません。これによって、次の世代の光を目指す人間は、私と認識を共有するために、私ほどの苦労をする必要はなくなりました。また、それと同時に、光のものとしてこの世の闇を処理したいとはたらくことを希望する人間にとっても、ここから先のはたらきのための、現実的な武器のようなものを手にしたことになります。
この世は、人間のたましいを、光の側に行くものと、闇の側に去るものとを分けるための物語の場に過ぎないのです。そして、この二千二十年からは、これまで、宗教のみが伝えてきた、不確かな情報に対して、一度は神を否定した科学技術の側からのアプローチも可能になるのです。
イコンシールを貼ったデバイスが、ある目的を知り、その目的が成就した時に、エネルギーの放射を停止するということは、精神界から安全装置がはじめからついたものと考えるべきなのです。
それほど危険な領域への挑戦がこれからの人間の世でははじまります。いまの人間文明は、終末期を迎えたと知るべきタイミングが来ています。

二千二十年七月九日 積哲夫 記

 


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