Vol.673

予兆

この二千十九年九月二十八日のラグビーワールドカップの日本の奇跡ともいうべき、対アイルランド戦の勝利は、これから世界ではじまる大乱の予兆にほかならないのではという印象を私は強めています。このタイミングで、消費税の増税がはじまり、日本の国内需要は、さらに減少し、輸出企業だのみの経済は、米中貿易戦争によって先行きの悪い世界経済に連動して、展望は見えない時代が続きます。ここで何かあれば、三十年間のゼロ成長の次に来るのが、マネーの仕組みの崩壊となり、隣国の未来に自国の未来を重ねる必要が生まれてきます。
この世界は、日本が敗戦するはるか前から、神の信認を受けたと考えられる王家の支配権を、マネーの支配権を握った人間グループが奪い取ってしまい、彼らのイデオロギーを資本主義と呼んでも、社会主義または共産主義と呼んでも、その根は同じもの、というのが、私の認識です。それは、ある時まで、人間としての私の興味の対象としてあったのですが、実体経済とは関係のない、数字上だけの巨大なマネーの存在が、実は神謀としての時限爆弾として、この地球の人間の欲望を増幅させる悪魔教の勝利の背後に用意されているのでは、と考えるようになりました。
たぶん、それも契約で、悪魔はこの地上を千年間統治することが許されたのでしょう。日本列島を除いて…。
明治維新の大日本帝国憲法の失敗は、明治政府の人間グループの乱を認めないところからのスタートだったというのが、私が精神界のデータをもとに出した結論です。
記・紀の生みの親は、天武天皇と持統天皇のペアといってよいのでしょうが、その歴史書には、正しく壬申の乱と記され、乱であることを伝えています。
明治も乱だったのです。
それは、長州の乱といっていいものでした。明治の最大の利得者であった伊藤博文と山県有朋がどんな人物であったかを知れば、このクニの明治の成功は奇跡としかいいようのないものであったことがわかるはずです。
私は、最終知識において、明治神宮において、光を持った存在としての明治帝に会ったことを記述していますが、出自はともあれ神格を持った天皇がいて、日本は世界に対峙できたのでした。同じ時代に、クカミ文書との縁をどこかで持っていた出口王仁三郎も、物語としての貴種伝承を活用して、皇統と神性の関係の正合性をはかろうとしていたという印象があります。
出口王仁三郎は、もともと、喜三郎で、神から鬼三郎にしろといわれて、王仁三郎という文字にして、私にはワニと読めと指示したくらいですから、よほど鬼という文字が嫌だったに違いありませんが、その彼も光を持った存在でした。
もし、明治という時代に、正しく神々とコンタクトするための神道というものの再検証が行われていたら、この世界が、これほど無神論者に席巻されることもなかったはずなのです。なぜ、このようなことを記しているかというと、私が死ぬまでに、普通の言葉で、私が知らされた地球神界の秘密と日本神界の秘密をわかりたいと思う人間なら、誰でもわかるようにして残すことが求められていると考えるからです。
神というものが、私たち現行人類のたましいの原型であることを、理解できれば、いまの世界の不幸のもとは、その多くを人間ひとりひとりの人生のなかで解決できる方向の社会をつくることができるようになります。それを阻害しているのは、人間がその罪深い歴史のなかで創造した、神のごときもの、マネーの過度の集中にほかなりません。
世界経済が崩壊の方向に進むなかで、唯一日本というクニのみが、それに対する耐性を与えられているという事実に、これから多くの人間が気付くはずです。それは、私の神業期間というものとほぼ、対応しています。このクニのバブルの崩壊は、ソ連邦の崩壊とほぼ同時期にはじまりました。
私が、覚醒させられたのは一千九百九十一年です。それから二千年までのことが「最終知識」という本に記述され、二千年以降のことは、この光文書に記されています。重要なことは、そこに記されたことは、私自身の精神史というだけでなく、その期間のこの地球上の精神界の変動の報告でもあるのです。
その変動を知らない人間が、いままでの延長上の未来を想定し発言したとしても、それは自己の小宇宙の内部情報を外部に放出しているだけということになります。そうやって、人間のたましいは、自らの罪を自己申告しているといってもいいのでしょう。そうした、審判の時代が、社会の大変動を伴なわないと考えることが間違っています。
世界の富をひと握りの人間グループが独占することに、反対するどころか、進んでそれに協力してきたという、共産主義というイデオロギーの正体が明らかになるにつれ、西欧文明は次のモデルを持たないという現実に直面するのです。
それに対する精神界の回答が、日本というクニの歴史的事実であり、その存在目的が、次の人間社会のモデルの提示なのです。それらのモデルの提示が、これから先の私の仕事になると、この世の変わり目の月のはじめに記録しておくこととします。

二千十九年十月三日 積哲夫 記

 


 

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