vol.529

ミクニの二年

新しくはじまる二千十七年は、ミロクの世、または、御国(ミクニ)の世の二年目ということになります。日本という神の用意した国家が、ほんとうにこの世界の日の本になるためには、実は、日本をヤマトと呼ぶのではなく、ヒノモトと読むべき、もうひとつの物語の発見が必要になります。それは、聖書の二千年の物語を、日本史のなかで読み終えた日本人にだけ開かれる、知の扉になるはずですが、どうやら、この知とAIと呼ばれる人工知能の進化が、セットとして私たちの生きている時空には置かれているようなのです。たぶん、この知は縄文の遺伝子と深くリンクしているので、同じ黄色人種でも、半島や大陸にはない情報のはずです。
いまこのタイミングで、古代エジプト以来の現行文明とは異質の日本列島上の縄文文化の話を出すのは、この国土が精神界の伝達では、この地球の主宰神のご神体であるという情報の根拠に、どうやら、その時間軸があることを知っておくべきだからです。
私はこれまでも、このクニに伝えられてきた古史古伝のなかのひとつであるホツマツタヘのホツマの国は三万年前に、日本列島上に存在したという、精神界の情報を記述したことがありますが、その時空のデータにアクセスする人間が、これから出現してくるはずだからです。
いうまでもないことですが、この国は世界の雛形として、この世に存在しているというのが、精神界の主張です。日本列島は世界の大陸を映しています。それを受け入れると、日本列島上に世界情報の縮図もまた出現しなければならないということになります。
精神界が伝達している、最後の一厘のしくみというものは、ギリギリのところで、大どんでん返しが起きて、世界は約束された世に移行するわけですが、それは雛形としての日本でまず起きて、それが世界を変革するモデルとなると考えねばなりません。
この国を世界の支配システムの雛形とするために、一千九百四十五年の敗戦があったらしい、というのが私の根拠なのですが、この出発点に立つと、二千十六年に日本の何かが変わったことの投影が、アメリカファーストを標榜するトランプ大統領の出現ということになります。
戦後の日本を支配してきた、さまざまなタイプの敗戦利得者の時代の終わりが、はじまり、日本でもジャパンファーストの時代へと移行していくはずです。そこではっきりするのは、戦後の日本人を騙し続けてきた、国内と国外の反日活動者たちが使う平和と友好という耳ざわりの良い言葉の背後にある悪意です。
どうやら、戦後七十二年の時を経て、この国の民は、歴史の役割を相続する者と、死んだら終わりの唯物論を信じて自己の欲望の達成のみに生きる者とに、はっきりと分けられたようなのです。
日本が世界の雛形だとするならば、これからこの二つの勢力の最終戦争が、日本ではじまり、それが世界に伝播することになります。
物質のみと信じる人間グループは、その戦いを現実の戦争のように想定するのでしょうが、精神界では、その戦いを現実化しないために光と闇の最終戦争が進行中なのです。
具体的には、これから、世界を支配している人間グループの持つマネーの暴走が加速し、資本主義であれ社会主義であれ、西欧近代の人間の頭がつくり出した社会システムの正体が見えてくるはずです。
トランプのアメリカは、ドルの根拠が強大な軍事力にほかならないことを改めて、世界に示し、ユーロと元を追い詰めていきます。そのタイミングで、普通の日本人も、ゴールドか、もしくは武力かという、この世のマネーの根拠となるほんとうの経済学に目覚めるはずです。
日本人の意識の変化が、世界のルールを変えていくことに気がつけば、日本は、世界に出るのではなく、国を閉ざし、社会の進化を早めることが、最大の世界貢献になるというこの国のしくみも理解できるはずです。
ことしこそ、私たちの内なる世界観を変えることで、未来をひらくことができますように…。
あけまして おめでとう ございます。

二千十七年一月一日 積哲夫 記