vol.520

ナチスの亡霊

この2016年の11月8日にアメリカ合衆国で実施される大統領選挙の結果はどうあれ、ナチスの亡霊、またはヒトラーを超能力者にした存在が、人間社会に認識されるようになるという伝達が精神界からありました。
ナチスはある意味で完全なカルト教団であり、その教祖がヒトラーという人物だったと考えれば、ヒトラーを乗りものにした霊的存在がいつ復活しても不思議ではありませんが、ドイツ第三帝国の末期に、ヒトラーがナチスをアメリカに移築するために何かをした、という話も伝わっています。
もともと、ふたりのブッシュ大統領の父、および祖父であったプレスコット・ブッシュという人物と、ヒトラーの交流はよく知られているように、アメリカ国内には古くから隠れナチスとでもいうべき人的ネットワークがあると噂されてきました。しかし、今回のナチスの亡霊は、そうした過去の経過とは関係のないところで、この世を破壊したいという黒い願望を持つものたちに影響を与え、何らかの政治的主張が、多くの民衆の希望となるような社会運動にまで拡大するようなはたらき方をするはずです。
その存在がヒトラーに乗っていた状況では、ドイツ第三帝国は連戦連勝だったとされ、ヒトラー自身が恐怖しつつ、「あいつ」と呼んだものが、悪霊だったのか、悪魔だったのか。もうすぐ、わかることになるのかもしれません。
その正体がわかると、人間の歴史は、唯物論者が信じたがるような、人間の頭のなかでつくられた信じるものを正当化するための権力者の欲望の結果ではないことが、多くの人間の理解するところとなるはずです。
ヒトラーも狂信者でした。スターリンも狂信者でした。どちらも大量の死を歴史上に残しています。もし、ここにフランクリン.D.ルーズベルトを別な意味での狂信者として加えると、あの第二次世界大戦の残虐性の背景がおぼろげながら見えてきます。
一神教と聖書とユダヤ人、の二千年にわたる全世界を舞台にした、血の物語です。この物語に、なぜ、極東の島国の日本が、主役の一員として登場しなければならなかったのか。
私が1991年から、精神界の要請によって続けてきた知の旅は、この回答を世界史のなかで見つけ出すためのものだったともいえるのです。
実は、一神教の問題から人類が解放されるためには、聖書の前の時代の神々からの知識がなければ、何もはじまらないのです。
このデータを、すべて収めている場が、日本列島であり、日本語の波動が、天地に置かれている情報解析のためのパスワードの役割をはたしているため、用意のできた日本人にしか、そのデータを読むことはできません。
そのうえで、2016年にはじまっていることを冷静に考えれば、この年に、これまで続いてきたアメリカ文明の終わりがはじまり、それは、キリスト教の理想主義者たちが目指した神の国を求めた結果が、一神教の内部における、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という各宗派の対立の激化であり、世界の終末化であったということになります。
ナチスは、いちどヨーロッパを完全に破壊してしまいました。これからはじまる、最悪のシナリオは、アメリカ国内がかつてのヨーロッパ大陸のように、破壊されるというものになるでしょう。
今回の大統領選挙に出馬している、男女の候補者は、どちらが勝っても、統一されたアメリカを取り戻すことはできそうにありません。
そこに、ヒトラーに乗った何者かが、関与するようになれば、この世では、大きな変動がはじまることになります。勝者の側につくために、人間はどのような行動をとるのか、この先にあるのは、物質的な生き残りを目指すのか、霊的な生き残りを目指すのかという、聖書の約束の現実化だということになります。そうした時代に、日本人のひとりひとりがどのような立場で生きるのか。日本国はどのようにこの世界に向き合うのか。歴史上はじめての選択が迫られているといってもいいのでしょう。

2016年11月3日 積哲夫 記