米中貿易戦争の先

トランプのアメリカ合衆国と習近平の中華人民共和国の間で進行中の、貿易戦争を冷静に観察すると、それは、かつての大日本帝国の地位にのぼりつめた共産党の中国を、アメリカは許さない、という、いつか来た道であるということに気づくはずです。
私は、これまでも、大日本帝国に勝利したアメリカという人造国家が、ユーラシア大陸の覇権を握るために、かつての日本人が苦労した、半島と大陸の人間の価値観と行動原理に向き合うことで、日本国の近代史を追体験する時代が、はじまっているということをお伝えしてきました。それは、先住民であったインディアンを殺し、西へ西へと領土的野心を拡大してきたアメリカ合衆国の宿痾といってもよいものです。
その先にあるのは、とりあえず、トランプのアメリカの勝利ですが、それで、アメリカの時代は終わり、というのが私の知っている天のプログラムです。
キリスト教文明の発想でいうと、ヨーロッパから、信仰の自由を求めて、アメリカ大陸に渡った人間の子孫たちは、西へ西へと向かい、やがて、聖なる地、エルサレムへと帰還するというストーリーを思い描くはずなのですが、その夢は、日本列島に残されたイコンによって打ち砕かれることになるよう、用意がなされているのです。そのストーリーのひとつが、失われた十支族の日本列島への旅であり、さらには、古代イスラエルの祭祀をつかさどるレビ族の子孫であるという口伝を持つ日本人の存在です。
よく知られているように、ある日突然、九州の宇佐にあらわれた八幡神が、キリスト教世界ではよく知られた失われたアーク、そのものといえる神輿のルーツというのも、歴史に残された傍証のひとつでしょう。
また、四国の剣山に、失われたアーク、または、ソロモンの秘宝が隠されているという説をとなえ、戦前の昭和八年から十一年に、現地に調査に入った高根正教やその後継者たる高根三教父子などの活動記録も、そうしたデータが、人間界に伝わった結果だということができます。
この二十一世紀、もし、この世界のなかで、真に一神教の神たる存在の情報に触れたいと思う人間の興味は、この日本列島に向かうように、すべては仕組まれているといってもいいのでしょう。そして、いまの世界は、今回の米中貿易戦争によってあきらかになるように、第二次世界大戦までが武力による戦いの時代であったのに対して、マネーと、そのマネーによって支えられる科学技術の先端情報をめぐる戦いの場に次元を変えています。
その背景にあるのは、旧約聖書の「わたしは妬むものである」と宣言している神格をその宗教的な信仰の対象としているユダヤの民が、自分たち、選ばれた民以外からは、取ることを許されたと解釈した金利、とくに複利のシステムの運用によって、世界中の富をコントロールする地位に登りつめ、事実上、この地球のすべてのマネーによって買い取った状況にある世界の姿です。
この世界で、そのマネーの恩恵にあずかれない人間は、どうすればいいのでしょうか。
それと同じような時代が、かつて、あったとは思えないでしょうが、たとえば、イエスは、そうした拝金主義に染まったエルサレムのユダヤ人の合意のもとで、十字架にかけられたというのが、聖書の伝えているところです。
いまの世界、この日本を含む、精神世界的なエネルギーの場は、マネーを崇め、それに従う人間グループと、それがたましいにとっては地獄への道であることを知っている人間グループが、分かれるタイミングを迎えているというのが、私の知るところです。ですから、私たちのひとりひとりは、右に行くのか、左に行くのか、を選択しなければなりません。その知識が、この日本列島に隠されていて、それを開封するための知が、精神学なのです。そして、この知に到る論理回路を、人間の脳内に形成するためのツールが、日本語の持つ五十音構造であるというのが、たとえば、このクニに伝わって来たことだま学というものの伝承の根拠になっています。はっきりいうと、神に出会いたい人間は、日本語脳を持つことで、そのチャンスに近づくことができるということなのです。アメリカ合衆国の中華文明への幻想が消えるときに、アメリカ人の目の前に出現するのが、日出ずるクニのコンセプトであり、その日とは、光であり、神であり、イエスであったというのが、このクニに隠された用意なのです。

二千十九年六月十三日 積哲夫 記