ようこそ

戦艦 比叡

戦艦比叡が発見されたと、報道があった。

見つけ出したのはアメリカの団体。

14枚の写真がテレビで流れていた。

その報道を視界の片隅に入れながら仕事をしていたけれど、一枚の画像が報道された瞬間目線が行き、一瞬にしてフラッシュバックした。

船に何かが起こって、悲鳴が上がった。

乗っていた人たちは皆別の船へ避難できて、比叡はゆっくりと、沈んでいった。

その沈みゆく比叡を見送る船員さん(海兵さん)が、何名かいた。

私の目線は若い海兵さんだった。

海兵さんは、瞳に涙を湛えて、力強く敬礼し別れを告げた。

沈みゆくその時、比叡は満足そうだった。

死人の無い、安らかな船の死。

比叡を大切にし、比叡に感謝した者たちの手によって終わりを迎えた船。

 

私は初めて比叡が日本軍の手によって沈められた船だと知った。

 

比叡は…わからない。

とりあえず、比叡は自らの役割に満足して還っていったと、そう伝えたかったようです。