ドラマ中毒

最近の私の楽しみは、お気に入りのテレビドラマを見ること。
それも、昼間のテレビを観る習慣がこの前までなかったから、よく噂で耳にしたのを一回でもいいから観てみることにした。
その中でいたく気に入ったのが、「のだめカンタービレ」で、芸術を表現する俳優の芝居のうまさに感動した。
それが終わったら、今度は「相棒」となった。
主役のキャラもさることながら、脚本がうまいなと思ったら。何人もの作品であることを知った。
そしたら、私は見始めたら最後まで見なきゃ済まない性格なのを改めて実感した。
レンタルCDも五枚で千円なら、初日に全部観てしまう。
小学校の頃も、ロードショーを、眠い目をこすり最後まで観ていた。
不思議とストーリー展開が読めたり…。
本当に面白い作品に出合ったら、後引いて、笑みが出て来る。日々の楽しみがこういうのもありかなと思う。

最近は、義母を月の半分、ショートスティに預けて、半分家で看ている。
家の私の料理は、少々ワンパターン化して、よく残す。だから家にいるとだんだん歩けなくなって、痩せてくる。それで預けると、ふっくらして帰って来る。
やはり「歩かせて貰えない」のと「追い出される」感覚が好きではないらしい。
でも、半分楽しないと疲れて歩けなくなるのだ。説明しても理解がだんだん難しくなる。
ゴールデンウィークに合わせて預けた。
「一日ぐらいは草津で泊まりたい」と旦那の要望で当日電話を掛けまわった。私は電話の向こうの感じで民宿に決定した。ホテルだと、若くてそつのなさそうなのより、心のこもったおじさんの一声に人間味を感じたのだ。

結果は大当たりで、部屋は掃除の行き届いた広めだったし、食堂には薪ストーブが燃えていた。料理は、おいしい家庭料理でほどよい量だった。
宿の主が「草津の湯」について力説していた。
「草津の湯は殺菌力がものすごい、草津の温泉に浸けると病原菌なんかも十秒で死滅する。擦り傷もすぐ乾いてカサブタができる。それに草津には○○がない、それは何か?」
クイズまで出していた。
「眼医者」
旦那が答える。
「そう、眼科がないんです。つまり、湯気に当たっていると目が悪くならない」
「へぇ~」
食堂全体がそんな雰囲気になった。
そう言えば、昼に賽の河原温泉で旦那が駐車場の鎖をまたごうとして引っ掛かって、転んでできた膝小僧の生傷はいっきにカサブタが出来上がっていた。
「それを見るために、転んでケガしたんだよ、きっと」
「そういう考え方もあるよね」

旦那の取材中、私は車の中で上昇をしていた。目を閉じると真っ赤で、お湯につかっている時は、ちゃんとできたのだがなかなか上昇できない。赤や、赤黒い時は引き込まれるから気をつけた方がいいと聞いていた。これでは進めないので、積さんに問い合わせた。
「なんで私がこんな目に遭うのって日本中がなっている」
赤でも恐れずに上昇しなさい。そのうちに白になるということだった。
そうか、私はその度に中断していたなと悲しい。

その後、地区の運動会があって、予定になかったのに、急きょ一種目出る羽目になった。六十過ぎのおじさんたちはことのほか健脚で、日ごろの運動不足の私のみが転んだ。ゴールを見てしまうと足が止まる気がする。
旦那と同じように今度は、私が膝を擦りむいた。
「草津の湯の花、買えばよかったな~」と言っても昔の円錐の湯の花は売ってなくて、高かったから諦めたのだ。
それで、最新式の防水のバンドエイドを買った。密閉させて体液の自然治癒力を利用するものだ。治りが不思議に早い気がする。

ものごとの観念て、こういう風に一足飛びにかわってしまうのだ。

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