働きへのエール・神々と共に

*平成八年七月・夢の中で海が見える。真っ青な海面、岩と岩の間で綺麗なさざなみがキラキラ輝き、太陽の光がまぶしいほど反射している。キラキラキラキラまるでダイヤモンドをちりばめたように輝いている。さざなみが大きなうねりになったかと思うと、水の中から姿を現したのが男女の神さまを乗せて、まぶしく輝く黄金の舟。女神様は綺麗な衣装に身を包んで座り、男神様は弓矢か槍を持っているようなポーズで後ろに立っている。しばらくして天からまぶしい光が降りる。スポットライトのように舟が照らされたかと思うと光の中を天に昇っていく。しばらくしてまたキラキラ輝くさざなみ、そして金の舟が浮かび上がる。裸のかわいい男の子と女の子、神さまは前向きだったのに、子ども達は背中向き、また光のスポットライトを浴びて天に昇っていく。三度キラキラ輝くさざなみ、今度は銀の舟に真っ白な大きな羽広げた雄と雌の二羽の鳥。また光のスポットライトを浴びて天に昇る。四度目またキラキラ輝くさざなみ、今度は様子が違う。普通の舟に亡くなった人たちが沢山乗っている。次々と海の底から限りなく浮き上がってくる。その舟もまた同じようにしてスポットライトを浴びて天に昇っていく。この海の場所は何処?と思うと「伊良湖岬・神島」と伝わってくる。そして「三島由紀夫」と出る。「伊良子岬と神島と三島由紀夫」がヒントであると思いながら目が覚める。目が覚めて地図を見ると伊良子岬の海上4キロのところに神島と在る。その朝何も聞かされていないはずの三女が買ってきた「るるぶ」という旅行雑誌。それを広げてビックリ!神島は三島由紀夫が潮騒という本を書いた場所である。神島の紹介を記事にしていた。神島への足と舟の乗り場、時刻表。至れり尽くせりの導きでした。(一年後神島へ行くことになり、また新たな物語が始まることになります。)